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埋もれ木の画像

'05年のカンヌ映画祭に出品された小栗康平監督の9年ぶりの新作。美しい自然に囲まれた田舎に暮らす人々の夢と現実が、おとぎ話のように展開するファンタジーだ。

3/5
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星4つ 75% (3)
星3つ 100% (4)
星2つ 100% (4)
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山に近い小さな町。主人公・まち(夏蓮)は高校生、多感で、まだ自分の居場所がわからない。ある日、女友達と短い物語をつくり、それをリレーして遊ぶことを思いつく。スタートは町のペット屋さんが”らくだ”を買って、”らくだ”が町にやって来た、などという無邪気な夢物語。RPG(ロール・プレイング・ゲーム)を楽しむように、彼女たちは次々と、そして唐突に物語を紡いでいく。まちたちが語るファンタスティックな物語は、自分が見えないまま”未来に向かう物語”である。一方、町に住む大人たちにも物語は存在する。しかしそれは生きてきたリアリティに裏づけされた自分史で、いわば”過去の物語”。この二つの物語は直接には交わらず並列して進んでいくが、それぞれの中でなにかが合流し始める…。大雨のあと、町のゲートボール場の崖が崩れて、“埋もれ木”と呼ばれる古代の樹木が地中から姿を現す。夢と物語と現実とが少しずつ重なり始め、ファンタジーな世界が開けていく。“埋もれ木”とは埋没林ともいわれるもので、火山噴火によって立ち木のまま地中に埋もれた、古代の森である。この町の地底に、それが脈々と生き続けていたのだ。埋もれ木の森に町中の人々が集まり、カーニバルが開かれる。紙灯籠が空へと上がり、地底の森に木の葉が舞い落ちる。装飾性豊かに現実を昇華させた、琳派のごとく艶やかな祭りの夜に、人々の夢と思いが集まる。

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作品データ

製作年 2005年
製作国 日本
配給 ファントム・フィルム
上映時間 93
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スタッフ

監督 小栗康平
製作 小栗康平佐藤イサク砂岡不二夫
プロデューサー 佐々木伯鈴木嘉弘
脚本 小栗康平佐々木伯
撮影 寺沼範雄
美術 横尾嘉良竹内公一
編集 小川信夫
助監督 山本千秋
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