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「GO」で一躍注目を集めた行定勲監督によるファンタジックなラブ・ストーリー。失恋をした女性の体から生まれた不思議な石を巡る騒動の数々を独特のタッチで描き出す。

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柔らかな光が射し込むトイレの中で、7回目の失恋をしたルル(小山田サユリ)は、押し寄せる激しい痛みに苦しんでいた。タイル貼りの壁には、石の入った6つのビンがまるで標本のように飾られている。そのビンに貼られたラベルには、ひとつひとつ丁寧に日付が書かれていた。それは彼女の失恋の記憶。ルルの恋はいつも、失恋に終わってしまう。そして、恋を失ったその時から、彼女の身体にはしこりが出来る。やがて、失恋の痛みは生みの痛みに変わり、彼女の体から小さな石がこぼれ落ちる。医者はその症状を、「尿管結石」と診断するけれど、彼女にとってそれは失なった恋の結晶だった。懲りずにしてしまった7回目の恋。大好きだった恋人のマー君は、記憶喪失だった。それを知らずに夢中で恋をしていたルルのもとに、突然、妻と子供が現れて彼を連れ去っていった。トイレで苦しむルルを心配している幼なじみの天平(柏原収史)。そして、ようやく生まれた石は、いつもより少しだけ大きく綺麗だった。ルルはその7つ目の石に<Seventh Anniversary>と名づけ、指輪にした。ひょんな事からルルは、幼い頃から姉のように慕っていたナナ(秋本奈緒美)と再会する。ルルの指輪に目を付けたナナと恋人の潤(水橋研二)は、「石の価値を確かめてみないか?」とオークションに誘い、<Seventh Anniversary>には1000万という値がつけられた。指輪を手に入れたのは、奥貫(津田寛治)という男。彼は手に入れた指輪をルルに返すと、「一度だけ食事に付き合ってくれませんか?」と、彼女を誘う。こうしてルルに、新しい恋が訪れた。奥貫に誘われて開いたルルの店には、行列ができた。石を売るために次々と押し寄せる女たちと、値段のつけられた石を購入していく男たち。石に値段を付けるのはルル。その値段には、たいした根拠なんかない。それなのに、男たちも女たちも、石に向かって殺到する。狂ったように石に翻弄されていく人々。その姿に接しているうちに、ルルのなかで大いなる疑問がふくらんでゆく。「人の恋に、値段なんて付けていいの?」。一方天平は、世間に祭り上げられてゆくルルのことが、心配でならない。そして不安は的中し、やがて悲劇が訪れる。みんなが求めているものはいったいなんなのか。ルルが欲しかったのはたったひとつ。それは、尿道結石に踊らされる人たちが見失ってしまった、大切なものだった……。

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作品データ

製作年 2003年
製作国 日本
配給 スープレックス=リベロ
上映時間 76
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スタッフ

監督 行定勲
プロデューサー 佐谷秀美鳥澤晋
脚本 伊藤ちひろ
撮影 福本淳
音楽 MOKU
キャスティング 星久美子
照明 市川徳充
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