峰岸徹
小坂勇一
人生に疲れた中年サラリーマンの心の再生を描いたファンタジー。監督は「淀川長治物語 神戸篇 サイナラ」の大林宣彦。赤川次郎による原作を基に、「あの、夏の日―とんでろ じいちゃん―」の石森史朗と大林監督が共同で脚色。撮影を「淀川長治物語 神戸篇 サイナラ」の稲垣涌三が担当している。主演は「RUSH! ラッシュ」の峰岸徹。尚、本作はデジタルBS局・BS―iのデジタル・ハイビジョン・ドラマとして制作され、『ハイブリッド・ムービー2001』の中で2001年2月24日放映された。平成13年度日本民間放送連盟賞ドラマ部門最優秀賞、ハイビジョン国際映像祭2001ドラマ部門アストロラビウム賞(最優秀賞)受賞、2000年度日本映画撮影監督協会撮影賞作品。Full HD作品。DLP上映。
映像の魔術師・大林宣彦の魅力に迫る PR
余命3か月を宣告されながらも、故郷である尾道を舞台にした超大作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』を完成させ、今年4月10日に82年の生涯に幕を下ろした大林宣彦監督。本特集では大林監督が手掛けた作品群から、その平和へのメッセージを解き明かす。
※結末の記載を含むものもあります。
長野県上田市。仕事も家庭もうまくいっていない、くたびれた中年サラリーマン・勇一。ある日、故郷の村へ営業に出かけた途中の山道でレトロな電話ボックスと遭遇した彼は、その中にあった古い電話帳に高校時代の親友・太の番号を見つけ、思わずダイヤルを回してしまうが、電話口に出たのは30年前の声の太だった。翌日、会社からもう一度太の家に電話した勇一は、太の母親から彼が5年前に他界していたことを聞かされ愕然となる。どうやら、あの電話ボックスは30年前に繋がっているらしい。そして、彼の脳裡に忘れかけていた30年前の出来事が蘇る。それは、初恋の人・幸との初めてのデートの日のこと。記念撮影の最中、柵から落ちて頭をしたたかに打った幸は、その晩、この世を去ったのだった。さて、勇一がそんな想い出にうつつを抜かしている間、彼のリストラが決定していた。「こんな人生の筈じゃない」 やり場のない気持ちに、彼は人生を変えるべく、再び山道の電話ボックスへと出かけ、幸とのデートをキャンセルする。「幸が死ななければ、自分の人生も変わっていた筈だ」 だがその時、彼の脳裡に愛娘の笑顔が浮かんだ。「俺は娘まで消そうとしていたのか!」 勇一は、再び幸に電話すると、もう一度デートの約束をした。あの電話ボックスは、現実逃避の願望が見せた幻だったのか? 自らの生き方を反省し帰宅した勇一。そんな彼を待っていたのは、温かい家庭だった。
小坂勇一
二神幸
18歳の勇一.
小坂和枝
八代景子
若井太
若井しのぶ
二神聡一郎
高田課長
主婦
老農夫
農婦
聡一郎の妻
監督、脚色、編集
制作
制作
共同制作
制作担当
制作補
原作
脚色
撮影
照明
編集
録音
整音
美術
装飾
衣裳
音楽監督
スクリプター
スチール
特殊効果
効果
ヴィデオエンジニア
ハイビジョンエンジニア
ハイビジョンエンジニア
助監督
[c]キネマ旬報社
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