映画-Movie Walker > 作品を探す > ライフ・イズ・ビューティフル
1999年4月17日(土)公開
収容所に送られたユダヤ人の父親が幼い息子を生きながらえさせるためにとった意外な作戦をぺーソスあふれるタッチで描いた感動作。監督・主演は「ボイス・オブ・ムーン」(主演)「ジョニーの事情」(主演・監督)のイタリアを代表する喜劇俳優ロベルト・ベニーニ。脚本はベニーニと「ジョニーの事情」「宣告」のヴィンチェンツォ・チェラーミ。製作はエルダ・フェッリ、ジャンルイジ・ブラスキ。撮影は「ボイス・オブ・ムーン」「死と処女」のトニーノ・デリ・コリ。音楽は「ボイス・オブ・ムーン」のニコラ・ピオヴァーニ。美術・衣裳は「インテルビスタ」のダニーロ・ドナーティ。共演はベニーニ夫人で彼の作品でコンビを組むニコレッタ・ブラスキ(「ミステリー・トレイン」)、新人のジョルジオ・カンタリーニ、「時の翼に乗って ファラウェイ・ソー・クロース!」のホルスト・ブッフホルツほか。
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映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。
1937年、イタリアはトスカーナ地方の小さな町アレッツォ。本屋を開く志を抱いてやってきたユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は美しい小学校教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と運命的な出会いをする。当座の生活のため叔父ジオ(ジュスティーノ・ドゥラーノ)の紹介でホテルのボーイになり、なぞなぞに取り憑かれたドイツ人医師レッシング(ホルスト・ブッフホルツ)らと交流したりしながら、ドーラの前に常に何度も思いもかけないやり方で登場。ドーラは町の役人と婚約していたが、抜群の機転とおかしさ一杯のグイドにたちまち心を奪われてしまった。ホテルで行われた婚約パーティで、グイドはドーラを大胆にも連れ去り、ふたりは晴れて結ばれた。息子ジョズエ(ジョルジオ・カンタリーニ)にも恵まれ、幸せな日々だったが、時はムッソリーニによるファシズム政権下。ユダヤ人迫害の嵐は小さなこの町にも吹き荒れ、ある日、ドーラが自分の母親(マリザ・パレデス)を食事に呼ぶため外に出たすきに、グイドとジョズエは叔父ジオと共に強制収容所に連行された。ドーラも迷わず後を追い、自分から収容所行きの列車に乗り込んだ。さて、絶望と死の恐怖たちこめる収容所で、グイドは幼いジョズエをおびえさせまいと必死の嘘をつく。収容所生活はジョズエがお気に入りの戦車を得るためまでのゲームなのだと。とにかく生き抜いて“得点”を稼げば、戦車がもらえるのだとグイドはことあるごとに吹き込み続けた。強制労働の合間を縫って、女性の収容所に押し込められたドーラを励まそうと、放送室にしのびこんで妻に呼びかけたりと、グイドの涙ぐましい努力は続く。そんなある日、グイドは軍医として収容所にやってきたあのなぞなぞ好きの医師レッシングと偶然再会。レッシングから「重要な話がある」と耳打ちされたグイド。ドイツ軍の士官たちのパーティの給仕を命じられた彼は、監視の目を盗んでレッシングに話しかけるが、なんとレッシングは新たななぞなぞの答えをグイドに聞いただけだった。戦況は進み、収容所は撤退準備をはじめる。この機を逃さじとグイドはジョズエをひそかに隠して、ドーラを捜すうちに兵士につかまった。グイドはジョズエの隠れ場所を通るとき、おどけて行進ポーズをとる。それが彼の最後の姿だった。ドイツ兵が去った後、外へ出たジョズエは進駐してきたアメリカ軍の戦車を見て歓声をあげる。戦車に乗せられたジョズエは生きていたドーラを見つけ、母子は抱き合った。これが幼い息子を生きながらえさせようとした父親の命がけの嘘がもたらした奇跡の物語だ。
スタッフ
監督 | ロベルト・ベニーニ |
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製作 | エルダ・フェッリ 、 ジヤンルイジ・ブラスキ |
脚本 | ロベルト・ベニーニ 、 ヴィンセンツォ・チェラミ |
撮影 | トニーノ・デリ・コリ |
衣装デザイン | ダニロ・ドナティ |
音楽 | ニコラ・ピオヴァーニ |
美術 | ダニロ・ドナティ |
編集 | シモーナ・パッジ |
字幕 | 吉岡芳子 |
キャスト
Guido Orefice | ロベルト・ベニーニ |
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Dora | ニコレッタ・ブラスキ |
Giosue | ジョルジオ・カンタリーニ |
Zio | Giustino Durano |
Ferruccio Orefice | セルジオ・バストリク |
Madre di Dora | マリサ・パレデス |
Dr. Lessing | ホルスト・ブッフホルツ |
Bartolomeo | ピエトロ・デ・シルヴァ |
(c)キネマ旬報社
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- 俺たちに明日はない (1968年2月24日公開)
- 続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 (1967年12月23日公開)
- 夜の大捜査線 (1967年10月25日公開)
- ロシュフォールの恋人たち (1967年8月8日公開)
- 冒険者たち(1967) (1967年5月18日公開)
- おしゃれ泥棒 (1966年11月12日公開)
- 男と女(1966) (1966年10月15日公開)
- ミクロの決死圏 (1966年9月23日公開)
- ドクトル・ジバゴ (1966年6月18日公開)
- 荒野の用心棒 (1965年12月25日公開)
- メリー・ポピンズ (1965年12月10日公開)
- 赤ひげ (1965年4月3日公開)
- 飢餓海峡 (1965年1月15日公開)
- マイ・フェア・レディ (1964年12月1日公開)
- シェルブールの雨傘 (1964年10月4日公開)
- 007 危機一発 (1964年4月25日公開)
- 突然炎のごとく(1962) (1964年2月1日公開)
- 山猫 (1964年1月18日公開)
- シャレード (1963年12月21日公開)
- あなただけ今晩は (1963年11月2日公開)
- 奇跡の人(1962) (1963年10月26日公開)
- 大脱走 (1963年8月3日公開)
- 鳥 (1963年7月5日公開)
- シベールの日曜日 (1963年6月15日公開)
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- 天国と地獄 (1963年3月1日公開)
- アラビアのロレンス (1963年2月14日公開)
- 雪之丞変化(1963) (1963年1月13日公開)
- 秋刀魚の味(1962) (1962年11月18日公開)
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- ウエスト・サイド物語 (1961年12月23日公開)
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- さよならをもう一度 (1961年10月25日公開)
- ナバロンの要塞 (1961年8月15日公開)
- 荒野の七人 (1961年5月3日公開)
- アパートの鍵貸します (1960年10月8日公開)
- 甘い生活 (1960年9月20日公開)
- サイコ(1960) (1960年9月17日公開)
- ベン・ハー(1959) (1960年4月1日公開)
- 北北西に進路を取れ (1959年9月26日公開)
- 十二人の怒れる男(1957) (1959年8月1日公開)
- お熱いのがお好き(1959) (1959年4月29日公開)
- リオ・ブラボー (1959年4月22日公開)
- 大いなる西部 (1958年12月25日公開)
- 戦場にかける橋 (1958年12月25日公開)
- めまい(1958) (1958年10月26日公開)
- 鉄道員 (1958年10月18日公開)
- モンパルナスの灯 (1958年9月30日公開)
- 死刑台のエレベーター(1957) (1958年9月26日公開)
- 情婦(1957) (1957年公開)
- 昼下りの情事 (1957年8月15日公開)
- 道(1954) (1957年5月25日公開)
- 汚れなき悪戯 (1957年1月15日公開)
- 王様と私(1956) (1956年10月26日公開)
- 悪魔のような女(1955) (1955年公開)
- 慕情(1955) (1955年11月18日公開)
- 旅情(1955) (1955年8月14日公開)
- ショウほど素敵な商売はない (1955年4月22日公開)
- 裏窓 (1955年1月29日公開)
- 浮雲 (1955年1月15日公開)
- オズの魔法使 (1954年12月25日公開)
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- 恐怖の報酬(1952) (1954年7月25日公開)
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