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投稿レビュー(2件)ピースメーカーは星3つ

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ベンツ対BMWのカーチェイス (投稿日:2009年5月23日)

 映画「ピースメーカー」は、NATO軍の軍事介入によって連邦が崩壊して分割されることを実体験した男の復讐譚。ボスニアに蔓延っていた狙撃兵によって市民が射殺されていた悲劇をバックに、超大国の象徴であるアメリカ合衆国に核兵器によるテロで挑む兄弟とそれを阻止しようとするジョージ・クルーニー扮するロシア事情に詳しいデヴォー中佐とニコール・キッドマンが演じるホワイトハウス核兵器密輸対策チームのケリー博士のコンビがお互いの長所を生かしたチームワークの対比が痛快なストーリーテリングの大事な要素になっている。

 映画冒頭のロシアから解体処理を行う核弾頭が列車から強奪されるシーンはスピード感もあってスリルとサスペンス溢れる迫力シーンであり、強奪グループが列車内で武装すると、それぞれに赤く灯った二つの電灯がまるで、映画「S・W」のダースベイダーのように見える。1基を国内で爆発させて無辜の国民を一瞬に抹殺する非情さや、逡巡する部下を躊躇なく射殺するところも強奪犯の冷酷さが表現されており、物語の先行きに気を持たせる。残る9基の核兵器がロシア国外に運び出され、悪の枢軸国と名指しされているイランへ運搬されようとするのだが、ロシア領地に潜入しなければならないアメリカ空軍の戦闘ヘリと警告を発するロシア軍、緊急事態に対応するホワイトハウス核兵器密輸対策チームの緊張感・焦燥感が画面から迸りアクション・ミステリー映画の醍醐味が感じられる。

 「ピースメーカー」で思い起こされるのは、西部開拓史で勇名をはせた拳銃のS・A・Aことコルト・シングルアクション・アーミー・リボールバー・キャバリーモデル45の通称が「ピースメーカー」であり、映画「ピースメーカー」での平和調停部隊のようにこの拳銃も調停者という愛称で呼ばれていたことに気付く。ご存知のように西部開拓史はネイティブアメリカンたちの居住地を入植者たちが強奪して征服していった虐殺の歴史であり、その代表的な武器が拳銃の「ピースメーカー」だったことを映画で皮肉っているようだ。

 美男・美女共演によるプロパガンダ的(!?)アクション・ミステリー映画だが、娯楽的要素もたっぷりと盛り込まれているので、ベンツ対BMWのカーチェイス、核の足取りを追跡する頭脳プレイ、トルコの開発道路を通行するトラックをヘリで追い詰めるシーン、そして、ニューヨークでの痛快無類の追跡シーンでは手に汗握ること請け合い。勿論、ハリウッド映画なので間髪をいれずに発せられるユーモアも緊張を和らいでくれるエンターテインメント。

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投稿:晴耕雨読

評価:3
星評価

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ドリームワークスの記念すべき第1作は核がテーマ。平凡過ぎず複雑過ぎず、バランスのいい佳作アクション。 (投稿日:2006年10月8日)

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 いや~、面白かったです。大味じゃないところが嬉しかった。監督がちょっとでも気を抜くと、すぐ冗長になってしまうんですが、それがなかったです。G・クルーニーは『ER』とはまた違ったカッコよさを披露しています。N・キッドマンも互角に張っていました。

 教会での暗殺シーンから始まり、一転、ロシアのミサイル基地へ。解体のために列車で搬送中の核弾頭10基がテロリストに奪われた。そのうちの1基はすぐに爆破され、それを衛星でキャッチしたアメリカが動き出す。調査の指揮をとることになったのは核密輸対策班のケリー博士[N・キッドマン]。彼女の「ロシアに詳しい連絡将校を」という指示で軍からデヴォー大佐[G・クルーニー]が呼ばれる。彼が怪しいと睨んだのは列車に同乗していたコドロフ将軍。2人はその線で核弾頭を載せて移動中のトラックを追う。だが一味の中には金目当てのコドロフとは違い、ある怨念に憑き動かされる者たちもいた。その裏にはボスニアの悲しい現実が・・・

 まず、いきなり核爆発が起こります。ここの扱いについては、人によって様々な捉え方があるでしょう。唯一の被爆国に住む私たちにとっても複雑です。個人的には、やや軽い気がします(本当はものすごく軽いが、こういう映画でそんなに重くできるはずはないので)。そういう意味では、むしろ紛争地域に関するメッセージの方が印象に残りました。題名から考えても、こっちが主でしょう。核は味付け程度のもの?犯人の動機は、はっきり言ってよく聞くもので、定型的かもしれません。ただ、僕はこのような単純だが現実的な思いが集まって何かが動くのだと思います。「どうせ何も変わらないから」と言って怒りを忘れている人たちに比べたら、犯人に共感さえしたくなるのです。

 先にバランスがいいと書きましたが、静と動の場面が交互に遷り変わり、それによって醸し出される緊張感がいいと思いました。アクションの合間合間に「人の思い」を感じさせる場面が挟み込まれていて、それほど深いとは言えないにしても、全体としてなかなかドラマ的な仕上がりになっていたと思います。この辺りが女性監督ならではの繊細さなのでしょうか。本作のような1本なら、また見てみたいです。今後にも期待!
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投稿:大原健雄

評価:4
星評価

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