ラヂオの時間|MOVIE WALKER PRESS
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ラヂオの時間

1997年11月8日公開,103分
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ラジオ・ドラマの生放送中のスタジオを舞台に繰り広げられる騒動を描いた密室シチュエーション・コメディ。監督はテレビ・ドラマや舞台の脚本家として活躍中の三谷幸喜で、本作が初の映画監督作品となる。もともと舞台用に書かれた台本を、三谷自身が映画用に脚色。これにより、91年の「12人の優しい日本人」に続いて2度目のキネマ旬報脚本賞を受賞した。撮影は「ときめきメモリアル」の高間賢治が担当している。主演は「恋は舞い降りた。」の唐沢寿明と「良寛」の鈴木京香。西村雅彦が「マルタイの女」と併せて本作でキネマ旬報助演男優賞を受賞した。97年度キネマ旬報ベスト・テン第3位。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

“ラジオ弁天”のスタジオでは、まもなく始まるラジオ・ドラマ『運命の女』の生放送のためのリハーサルが行われている。初めて書いたシナリオが採用され、この作品によって脚本家としてデビューすることになった主婦の鈴木みやこは、緊張しながらリハを見守っていた。全てのチェックが済み、あとはいよいよ本番を待つばかりとなったが、直前になって主演女優の千本のっこが自分の役名が気に入らないと言い始める。プロデューサーの牛島はその場を丸く納めようとして、要求通り役名を“メアリー・ジェーン”に変更した。しかし、そんなのっこに腹を立てた相手役の浜村は、自分の役名も外国人にしてほしいと言い出し、熱海を舞台にしたメロドラマのはずだった台本は、ニューヨークに設定を変更させられる。みやこはいろいろ辻褄の合わなくなってきた台本を短時間で書き直すことになるが、素人の彼女にそんな器用なことはできず、牛島はまたも急場しのぎに放送作家のバッキーにホン直しを依頼した。しかし、ドラマの内容を把握していない彼によって、物語はさらにおかしな方向へ向かい、本番開始直前にミキサー・辰巳の一言で舞台はまたまたシカゴに変更される。さらに浜村が自分の役柄をパイロットだと勝手に言ってしまったことで、物語は辻褄合わせのためにますますおかしくなっていった。ディレクターの工藤を筆頭に、スタッフたちは次々にやってくる障害を、行き当たりばったりのその場しのぎで乗り越えていくが、あまりに勝手な台本の変更の連続にみやこは怒りを爆発させ、CM中にブースに立てこもると「ホンの通りにやって下さい!」と叫ぶ。しかし、そんな抗議も虚しく、ドラマはのっこのわがままのせいで、みやこの思いとは全く正反対のエンディングを迎えようとしていた。みやこの純粋さに感じるところのあった工藤は、結末だけでも彼女の思い通りにさせてやろうと牛島に抗議するが、ドラマを無事に終わらせることで精一杯の牛島は、工藤をスタジオから追いだして辰巳に演出を任せる。工藤はスタジオの外から極秘の回線でブース内と連絡を取り、みやこやのっこ以外の出演者、ADの大田黒らの協力で、ドラマを当初のエンディングに導いた。こうして生放送はともかく終了し、みやこを含めた全てのスタッフと俳優たちの顔には、仕事の充足感が満ち溢れる。

作品データ

製作年
1997年
製作国
日本
配給
東宝
上映時間
103分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.9
  • たっかん

    3
    2012/7/16

    超久しぶりに、再見。
    前に見てから10年以上経っているので、細部は忘れていましたが、どうしても最近の「レベルの高い三谷喜劇」と比べてしまうので、以前ほどの可笑しさがなかった感じがします。

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  • ミチさん

    4
    2009/8/9

    三谷幸喜は、この役柄のどこに居るのかというのが私の知りたかった点です。新人脚本家なのか、職人ディレクターなのか辣腕プロデューサーなのか、どこが三谷の視点なのか。
    私は社会人1年生を、とあるメーカーで送っていました。たまたま宣伝部に廻され、「現場」をイヤという程、味わいました。また今の会社に移っても、営業の傍ら、「音楽制作」の「現場」に居たこともあります。
    そこで思うのは「現場」の力であり、費用と時間に縛られた中で何とか良いものを作ろうという彼らの「知恵」と「努力」と「根性」でしょうか。
    その観点で見るとこの作品は良くできています。やはり三谷幸喜の視点はディレクターの唐沢寿明にありそうですね。彼が「現場」の長であり、何をどうするかの決定権は彼にあります。
    彼が外れることにより、一旦「現場」は崩壊しますが、彼が戻ることにより「現場」はまた意志を復活させます。
    辣腕プロデューサーでも制作の中身を変えることはできません。これはどの世界でも同じことです。「現場」は「現場」の長が仕切るべきです。プロデューサーの仕事はある意味、お金の仕切りだけしていれば良いのですから。

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  • かつどん

    4
    2008/7/13

    記念すべき三谷幸喜初監督作品!
    舞台作家としてラジオのスタジオでの生放送という設定は得意とするところで、テンポ、脚本のおもしろさ、個性のある俳優陣がイキイキと演じきり大変面白い作品となっています\(^o^)/
    藤村俊二さんが特にいい!是非観てください!

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