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夫婦喧嘩の仲裁、押売りの訴えとダイヤル110番は目の回る忙しさ、警視三五一号も朝からサイレンを鳴らしっ放しである。息つく間もない瀬川、小野田両警官は、今度は無銭飲食の少年の留置である。その夜、勤務の終えた瀬川は恋人道子とのデートを楽しんだが、昼間の少年のことが気にかかって仕様がない。道子を引っぱって警察に引返した瀬川は、少年が四国から母を尋ねてやって来たという事情を知って少年を自分の寮に引取ることにした。余りの行過ぎに道子は大むくれ、遂に喧嘩別れとなってしまった。少年健一の言う母の住所も、ただ麻布というだけで後は何の手がかりもない。それから、瀬川、小野田の両警官は事ある毎に派出所に車をとめて健一の母を探しだした。やがて、同僚の力でやっとそれらしい人の所在を知ることができた。電器メーカーの専務夫人で麻生房江、子供三人持ちの上流家庭夫人である。訪れた瀬川に、房江は健一が自分の子であると認めながら何故か会うことをためらった。麻生に見染められて後妻として入っている彼女は、結婚前の誤ちから生れた健一の存在を夫に知られたくないためだ。健一の出現で、家庭の平和が乱れることを恐れた房江は、わが子に愛しさを感じつつも健一との再会を断念、四国の親戚の許へ健一を帰してくれるよう頼みこむのだった。瀬川はその苦衷を察して健一を帰すことにした。東京駅に健一を見送る瀬川と小野田、その後の鉄柱の蔭から房江の万感をこめた涙の瞳があった。やがて列車は発車して行った。その時、階段を駆け上って道子と房江の夫麻生が現われた。道子は房江の気持を話して麻生を説きふせ、健一を迎えにやって来たのだ。皆をのせた警視三五一号はサイレンを鳴らして品川駅に急行した。健一をしっかと抱いて嬉し泣きする房江と麻生を残して、再びパトロールにつく瀬川、小野田両警官の顔は明るかった。

作品データ

製作年 1961年
製作国 日本
配給 ニュー東映
上映時間 52
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スタッフ

企画 川崎修英
原案 長興裕之
脚本 葉山浩三
監督 佐伯清
撮影 田中義信
音楽 小沢秀夫
美術 北川弘
照明 梅谷茂
録音 矢島一隆
スチル 永嶋幾善
編集 鈴木寛

キャスト

瀬川郁夫 南廣
小野田善吉 伊藤雄之助
野村道子 山東昭子
工藤健一 伊藤和晃
麻生房江 故里やよい
麻生太三郎 清水一郎
小野田治子 藤里まゆみ
根岸巡査 長門勇
友成巡査 清村耕次
須永巡査 佐原広二
麻生家の女中 伊藤慶子
押売りの男 沢彰謙
黒川夫人 不忍郷子
警視庁司令員 田川恒夫
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2020/9/29更新
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