映画-Movie Walker > 作品を探す > 昭和残侠伝 破れ傘

“昭和残侠伝シリーズ”第九作。任侠一筋に生き抜かんが為に義理に縛られ、無益な争いに捲きこまれる男たち、そして情に涙する女たちのそれぞれの生き様を描く。脚本は「新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義」の村尾昭、監督は「昭和極道史」の佐伯清、撮影も同作の飯村雅彦がそれぞれ担当。

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三年振りに出所した花田秀次郎は、郡山に一家をはる兄弟分の寺津力松を尋ねた。ところが、丁度その頃寺津組と、同じく郡山に一家を仕切る天神浜との間に抗争が起こり、秀次郎は寺津の助立ちとして寺津組と一緒に天神浜一家へ斬り込んだ。そして、秀次郎の前に天神浜一家は後退、親分の政太郎も深手を負って倒れた……。四年後。初恋の女、お栄を探して旅を続ける秀次郎は新潟にいた。ある日、秀次郎は晴雨一家の賭場でイカサマを仕組んだ銀二郎の制裁を身代りに受ける。銀二郎の妹の女郎・よし恵に対する思いやりに感激したのである。晴雨組組長・弥三郎はそんな秀次郎に渡世人としての心情をしみじみと通い合わすのだった。やがて秀次郎は寺津一家に再び草鞋をぬいだ。寺津は会津若松の親分鬼首鉄五郎の妹おしまを妻にしていた。鬼首は寺津を利用して、東北全体の制圧を狙っていたのである。この郡山で、秀次郎はお栄と再会した。お栄は、もと天神浜一家の代貸で足を洗って造酒屋をやっている風間重吉の妻になっていた。そして、お栄は秀次郎を探して旅をしたこと、死んだという噂を聞き自殺を計ったこと、そして重吉に助けられ、妻になったことを告げた。二人はつのる激情を必死にこらえるのだった。やがて、寺津一家の縄張り荒しが露骨になり、天神浜一家の若親分が殺され、重吉は組の危機を救うべく組に戻った。数日後。天神浜一家の若衆の一人が寺津を襲った。鬼首は秀次郎にこのおとしまえを命じた。渡世の淀、秀次郎と重吉は白刃を抜いて対決した。その時、お栄が二人の間に飛び込んで来た、誤って重吉の白刃がお栄の背を貫いてしまう……。やがて、弥三郎が仲介に乗り出した。だが、鬼首はこの仲介を蹴り、客人になったばかりの銀二郎を弥三郎への刺客へと向けた。死を覚悟した銀二郎は、天神浜一家に乗り込むと自ら相手のドスを胸に受けて息を引き取った。鬼首は若松から一家全員を引きいて、寺津一家へ乗り込み、絶縁状をつきつけた寺津を斬り、更に、弥三郎をも殺害した……。雪が舞っていた。秀次郎と重吉は肩を寄せ合い鬼首たちのこもる寺へ殴りこんでいった。どっと迎え討つドスの林。唸りをあげる秀次郎と重吉のドス。降りしきる雪の上に血の花が乱れ咲く。凄まじい斬り合いの末、秀次郎は鬼首の脇腹へ深々とドスをつき刺した。

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作品データ

製作年 1972年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 95
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スタッフ

監督 佐伯清
脚本 村尾昭
企画 俊藤浩滋吉田達
撮影 飯村雅彦
音楽 木下忠司
美術 北川博
編集 田中修
録音 井上賢三
スチール 遠藤努
助監督 三堀篤
照明 梅谷茂

キャスト

花田秀次郎 高倉健
寺津力松 安藤昇
東京銀二郎 北島三郎
お栄 星由里子
鬼首鉄五郎 山本麟一
成増仙吉 待田京介
早川清次 北十学
ひょっとこの福 山城新伍
お雪 檀ふみ
よし江 堀越光恵
おしま 鮎川いづみ
羽黒政太郎 水島道太郎
羽黒勇三 中田博久
山勝幸平 近藤宏
石井兼吉 大下哲夫
河野刑事 沼田曜一
三次 今井健二
岩寅 太古八郎
諸岡角造 八名信夫
津崎又市 藤山浩二
荒態 久地明
念仏亀 清水照男
キズ市 植田灯孝
猫為 北川恵一
高木寛治 土山登志幸
近松直吉 諸角啓二郎
三好義助 久保一
松田正勝 小林稔侍
常七 山下勝也
周三 三浦忍
風間重吉 池部良
晴雨弥三郎 鶴田浩二

『昭和残侠伝』(9作品)

  • 昭和残侠伝 人斬り唐獅子 (1969年11月28日公開)

    「日本暴力団 組長と刺客」の神波史男と「日本暴力団 組長」の長田紀生が共同で脚本を執筆し、「緋牡丹博徒 鉄火場列伝」の山下耕作が監督したシリーズ第六作。

  • 昭和残侠伝 唐獅子仁義 (1969年3月6日公開)

    「不良番長 猪の鹿お蝶」の山本英明と松本功が脚本を共同執筆し、「新網走番外地」のマキノ雅弘がメガホンをとった任侠もの。

  • 昭和残侠伝 血染の唐獅子 (1967年7月8日公開)

    「日本侠客伝 白刃の盃」の鈴木則文と、「男の勝負」の鳥居元宏が共同でシナリオを執筆し「日本侠客伝 白刃の盃」のマキノ雅弘が監督した侠客もので“昭和残侠伝”シリーズ第四作目。

  • 昭和残侠伝 一匹狼 (1966年7月9日公開)

    「流れ者仁義」を共同執筆した山本英明と、松本功が今度も二人でシナリオを執筆。

  • 昭和残侠伝 唐獅子牡丹 (1966年1月13日公開)

    「昭和残侠伝」でコンビの山本英明と松本功が共同でシナリオを執筆、第一作以来コンビの佐伯清が監督した“昭和残侠伝”シリーズ第二作目。

  • 昭和残侠伝 (1965年10月1日公開)

    「暗黒街仁義」の村尾昭と「夢のハワイで盆踊り」の山本英明、それに松本功が共同でシナリオを執筆、「刑事 (デカ)」の佐伯清が監督した侠客もの。

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