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侍の娘ながら、娼婦に身を落とした女・お浪の儚い半生を描く。永井荷風の同名の初期小説を久保田万太郎が新派のために脚色した舞台用の台本をもとにしてモノクロームの映画で描いた、松竹=セゾングループ提携作品。「外科室」の坂東玉三郎が、再び吉永小百合を主演にして描く監督第二作。

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明治も終わりの頃。奉公先の旦那の手がついて妾となったものの、旦那の死により縁を切られ、生まれたばかりの娘・お種も里子に出し故郷に戻ってきたお浪は、士族であった父の病気と多大な借金のため、深川州崎遊郭の大店『大八幡』に身を売り、楓という花魁となっていた。三年ぶりに故郷に戻ってきたお浪は、お種が里子先でひどい仕打ちを受けていると婆やのおさわから聞かされ、店のお松の知恵を借り、年期を延ばして借金を重ねてお種を引き取ることにした。お浪には小田部という薬問屋の贔屓の客がいたが、お浪に入れこむ余りまだ一緒になれないことが分かると首を縊って死んでしまう。『男を破滅させる毒婦』と新聞に書きたてられたお浪はすさみ、酒に溺れ、人気もなくしていった。だがある日、上郷という相場師が全てを承知した上でお浪を身請けした。七、八年後。洲崎の海を見晴らす土手の上でお松が二代目の楓にそんなお浪の思い出話をしていたところへ、侍合の女将となったお浪が現れる。二人は涙ながらに再会を喜んだ。お浪は二代目・楓に、そして自分自身に言い聞かせるように、夢のように過ぎていった日々を語り、洲崎を離れていくのだった。

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作品データ

製作年 1993年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 0
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スタッフ

監督 坂東玉三郎
製作総指揮 奥山和由堤康二一力英夫小田久栄門
プロデューサー 中川滋弘中沢敏明
原作 永井荷風久保田万太郎
脚本 吉村元希桜井妙子斎藤雄文
撮影 長沼六男
音楽 藤舎名生杵屋榮津五郎
美術 木村威夫
編集 鈴木晄奥原好幸
録音 辻井一郎
スチール 金田正
助監督 大串利一
照明 熊谷秀夫

キャスト

お浪(花魁楓) 吉永小百合
小田部 永島敏行
おさわ 佐々木すみ江
二代目楓 片岡京子
桟橋の客 長門裕之
楼主 綿引勝彦
番頭 戸浦六宏
上郷 安井昌二
お松 樹木希林
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