紅の豚|MOVIE WALKER PRESS
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紅の豚

1992年7月18日公開,93分
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20年代のイタリアを舞台に、豚に変身してしまった飛行機乗りの夢とロマンを描いたアニメ。原作・脚本・監督は「魔女の宅急便」の宮崎駿。作画監督は賀川愛と河口俊夫が共同でそれぞれ担当。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

第一次大戦時、イタリア空軍のエース・パイロットだったポルコ・ロッソ。彼はある事がもとで自分に魔法をかけ、豚に姿を変えた。今ではアドリア海にはびこる空賊を捕らえる賞金稼ぎ。その彼を煙たがる空賊達はポルコを倒すため、アメリカのパイロット、ドナルド・カーチスを雇い入れた。腕はやたら立つくせに、どこか陽気で女に惚れっぽい気のいい奴だ。彼は、エンジンの不調に手を焼くポルコを待ち伏せて、まんまと撃墜に成功する。ポルコのかつての飛行機仲間であり、今はホテル・アドリアーノのマダムであるジーナに一目惚れしていたカーチスは、ポルコがいない間に彼女に言い寄るが、私には待っている人がいると、あっさりかわされてしまう。ポルコは壊れた愛機を馴染みの修理工場ピッコロ社へと運び込む。そこで出会うピッコロの孫娘・フィオ。艇の設計改造をやるという彼女に、ポルコは一旦は憤慨するものの、熱意に満ちた彼女に負けて全てを任せてしまう。快活で屈託のない彼女の姿がポルコには新鮮に映った。そして完成したポルコ艇は想像通り完璧だった。やがてフィオはポルコ艇に乗り込み、彼と行動をともにする。蘇った艇を操り、ようやくアジトに戻ったポルコたちを待ち受けていたのは、例の空賊どもだった。地上でポルコを襲う彼らの卑劣さにフィオは激怒し、彼らにポルコ対カーチスの再試合を迫る。そこへ颯爽と登場するカーチス。高飛車に出ようと格好をつけるカーチスだったが、フィオを見るなり再び一目惚れ。彼女を賭けるという条件で話に乗ってしまう。決闘の前夜、ポルコはフィオにせがまれるままに、第一次大戦での体験を語った。そして遂にやって来た決闘当日、大勢の空賊やフィオに見守られながら大空中戦を繰り広げるポルコとカーチス。果ては2人の殴り合いとなりポルコはカーチスを倒すのだった。

作品データ

製作年
1992年
製作国
日本
配給
東宝
上映時間
93分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.1
  • ちゅるりら

    2
    2017/9/25

    話1、演2、画2、音3。公開当時監督は「趣味で映画を作っちゃいけない」と前置きした上で「作っちゃったんですね」と、ジョークなのか、駄作の自覚があったのか。食べ乍ら喋るシーンでは、実際に演者にポテチを食べさせ乍ら喋らせたりと実験精神も旺盛だが、果たして効果的だっただろうか。力の入れ所が傾斜「し始めた」。素人声優の起用といい、傍流へと向かったその人にかくも大衆が群がった、その前夜である。内容だが、森山周一郎を本作で知ったのと、単品ならキレキレの音楽が良かったくらい。飛行機モノの良作としては「華麗なるヒコーキ野郎」を挙げておくが、抑ジャンルとしての作品数が少ない。

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  • やまひで

    4
    2017/4/16

    ある模型雑誌に1984年から1990年まで不定期に連載された作品に『宮崎駿の雑想ノート』というものがあり、その中で、本作の原作となる『飛行艇時代』という部分作品がある。実際に見ていないので、確かではないが、この中では、サボイアS.21試作戦闘飛行艇なる架空のイタリア製の飛行機がテーマになっている。また、『宮崎駿の雑想ノート』では、Wikipediaによると、概ね、キャラクターは欧米が舞台の場合、擬人化された動物が使われており、イギリス人が犬、アメリカ人がゴリラ、ドイツ人が豚とされているようである。更に、同作品では、宮崎駿自身が登場する部分作品があり、本人がやはり豚で登場するということで、本作『紅の豚』もこのような文脈で、しかも自身をも投影した存在が「Porco Rosso」なるキャラクターになると見て良いだろう。ちなみに、ドイツ人に対する揶揄の呼び名が「Schwein(シュヴァイン、豚)」である。

    Wikipediaによると、宮崎が、「一族が経営する『宮崎航空興学』の役員を務める一家の4人兄弟の二男として」生まれていること、そこから来る空を飛ぶことへの憧れと、それを可能にする飛行機が兵器として使われることへの矛盾した感情をいかに折り合いをつけて、本作のような男のロマンをアニメ化出来るのかが、本作の制作の動機だと推察される。そして、本作制作の延長線上にあり、その21年後に結実したのが、『風立ちぬ』(2013年作)である。しかも、『風立ちぬ』が宮崎の監督最後の作品となると、本作が宮崎の作品歴の中で持つ重要さが想像されると言えるだろう。

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  • 刹那

    4
    2014/5/1

    表に出さない恋心だったり、職人肌を感じられたりが渋い?大人向けな感じがしました。

    ちなみに、ポルコの赤い空挺のデザインは、同じイタリアのフェラーリ的感覚も受けたりと、ジブリ作品中でも一番格好良いと思えるものでした。

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