映画-Movie Walker > 作品を探す > 花ひらく(1948)

野上彌生子原作の長篇小説『眞知子』を映画化したもので、脚色は「春の目ざめ」「タヌキ紳士登場」(東宝・吉本)の八住利雄に「東宝千一夜」以来の市川崑がメガフォンをとり、カメラは「愛よ星と共に」の小原譲治が当る。「幸福への招待」「愛情診断書」に次ぐ高峰秀子の主演に、「金色夜叉(1948)」の上原謙、「恋する妻」につぐ藤田進(「富士山頂(1948)」出演中)と三村秀子の顔合せに、吉川満子、村田知栄子、水原久美子らが助演する。製作は演出者阿部豊が担当。

2/5
[?]評価方法について
総評価数 2
レビュー 1
投票 1
投票する

星の内訳はレビューと
投票の合計数です

レビューを見る

星5つ 0% (0)
星4つ 0% (0)
星3つ 100% (1)
星2つ 0% (0)
星1つ 100% (1)

映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。

--昭和九年--そのころは自由を求め若い学生達が新しい思想にあこがれているときだった。そして名門の家に育った眞知子もまた結婚を逃がれて大学の社会学聴講生として、男子に交って勉学していた。眞知子の母も姉も有閑夫人として自分流の人世観によって、一日も早く眞知子を結婚させることに専心する通俗的な女だった。眞知子がある時セッツルメントに働く学友米子を訪ずれて、そこでごうまんな青白い青年、関に始めて紹介された。関がいま学生の思想運動に関連して保釈中の身であることを知った眞知子は、なぜか関のことが気がかりになった。偶然名画展で関に再会した時、眞知子がルパアシュは素晴しい生命力にあふれ、よう折した女性だったというのに対して、自分の貧弱な生活に較べて余計感心するのか、と辛らつな言葉を平然とはく関に、今まで知らなかった男を見た。その間も姉の結婚強制はやまず「大して気に入らぬ着物でも季節の代りがなければ着て見たってよい」というのに「あとで脱ぐ位なら始めから着ない方が利口です」と眞知子の主張はあくまで徹底していた。突然関から、ぼくのために貴女が縁談に耳を傾けないとお姉さんの忠告をうけたことを聞かされた眞知子は、いままでの緊張がもろくも崩れ泣き伏した。--いまの生活から救ってくれるのは関以外にはない--眞知子が関との結婚を決心した時、米子が訪ずれてきた。その米子の口から聞いたのは意外にも米子の腹の子の父が関であるという信じられぬ事実だった。眞知子が信頼し、強い人生を歩んでいるとばかり思っている男こそ、本能のままに行動する、道徳も知らぬ恥知らずだったのだ。そして眞知子の憤りに対してさえ、その男は冷然と米子の個人的な苦しみは社会飢餓にも、失業、ストライキにも何の関係もないとうそぶいている。中核を失った眞知子の足は、いつか信州のスキー場であった河井の研究所に向けられていた。いまは研究所一つが自分の所有物となったかつての富豪の河井のもとで、始めて眞知子は己の安定した人生を捕えることが出来たのだ。

見たい映画に
登録した人
0

作品データ

製作年 1948年
製作国 日本
配給 新東宝
上映時間 85
ソーシャルブックマーク登録
はてなブックマーク
twitterでつぶやく
facebookでシェアする

スタッフ

演出 市川崑
製作 阿部豊
原作 野上彌生子
脚色 八住利雄
撮影 小原譲治
音楽 早坂文雄
美術 河野鷹思
録音 神谷正和
照明 藤林甲

キャスト

曽根眞知子 高峰秀子
眞知子の母 吉川満子
河井輝彦 藤田進
三郎 上原謙
大庭米子 三村秀子
上村辰子 村田知栄子
田口富美子 水原久美子
高橋夫人 一の宮敦子
日野夫人 伊達里子
竹尾副院長 江見渉
ツイッターキャンペーン
最近チェックした映画館・映画
おすすめ情報
Movie Walker モバイル
QRコード:Movie Walker

携帯で上映スケジュールや映画ニュースにアクセス。待ち受け画像も充実。
»詳しくはこちら

Facebook&Twitter
MovieWalker_Facebook MovieWalker_twitter

映画-Movie Walker > 作品を探す > 花ひらく(1948)

ムービーウォーカー 上へ戻る