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終戦直後の大阪を舞台に、疎開先から戻った型破り商人の姿を描く。宮本輝原作の同名小説の映画化で、脚本は「螢川」の須川栄三が執筆。監督は「河内のオッサンの唄 よう来たのワレ」の斎藤武市。撮影監督は「吾輩は猫である」の岡崎宏三がそれぞれ担当。

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敗戦直後の冬、郷里伊予一本松の疎開先から一望焼け野原の大阪に帰ってきた松坂熊吾は、自分の土地が闇商人達に占拠されていたため、闇市を取りしきる若いヤクザと際どい勝負で土地を取り戻すが、千人針の復員兵に、「あのヤクザは四人も殺した奴や」と教えられる。灘の仮住居に辿り付くと、妻・房江が一ヶ月も早い出産をしていた。後日、熊吾は元番頭の井草と共に、神戸で自動車部品のの商売を始めた海老原太一の祝いに訪れるが、かつて小僧だった海老原のなれなれしい言葉に熊吾は激怒してしまう。そんな頃、熊吾の商売も漸く始動し、機動に乗り始めるが、その裏で糸を引く海老原の策謀、そして対決と熊吾の身辺には激動が続くのだった。時を同じく、復員兵の辻堂が働きたいと訪れてきた。こうして熊吾は辻堂と、千代麿という不似合な名前を持った運送屋・丸尾を左右の腕に商売を続ける。そんな中で、熊吾に想いを寄せていた芸者千代鶴との再会、美貌の没落貴族の娘・亜矢子との出会いなど色模様もあったが、海老原との対決も次第に拡大していくのだった。それでも闘志を燃やし、その戦にようやく勝ちが見えてきた頃、熊吾は忠実な部下と信じていた辻堂が亜矢子に溺れて背任とも言える行動をしていたことを知る。そして更に房江や息子・伸二の相次ぐ大病などによって重大な選択を迫られることになる熊吾だったが、熊吾の商売人生はまだこれから始まろうとしていたのだった。

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作品データ

製作年 1990年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 128
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スタッフ

監督 斎藤武市
製作総指揮 岩淵康郎
制作指揮 漆戸靖治
プロデューサー 平井保菊池昭康佐藤雅夫河西裕
原作 宮本輝
脚本 須川栄三
企画 務台猛雄田中正雄亀井欽一神先頌尚
企画協力 テル・プランニング森繁事務所
撮影 酒井良一
音楽 池辺晋一郎
美術 内藤昭
編集 玉木濬夫
録音 堀池美夫
スチール 高瀬和三郎
助監督 藤原敏之
照明 下村一夫
撮影監督 岡崎宏三
制作 ユニオン映画
制作協力 東映京都撮影所

キャスト

松坂熊吾 森繁久彌
松坂房江 野川由美子
辻堂忠 佐藤浩市
岩井亜矢子 浅野ゆう子
筒井剛 露口茂
海老原太一 西郷輝彦
丸尾千代麿 芦屋雁之助
井草正之助 藤岡琢也
北沢茂吉 三浦友和
染乃 かたせ梨乃
千代鶴 多岐川裕美
河内善助 芦田伸介
柳田元雄 大村崑
直子 相楽晴子
のり子 長谷川直子
トニー・オカダ 井上順
筒井節子 松岡由利子
岩井暎 奈良岡朋子
山下志乃 浅利香津代
稲葉修司 笑福亭仁鶴
柄島 堤大二郎
髭男 田畑猛雄
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