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文部大臣賞を受けた桂一郎の放送劇『木馬の夢』の映画化で、山間の僻地の女教師と生徒たちの交流を描いたもの。「海流」の高橋治が脚色し、「バラ少女」の池田博が監督した。撮影は中島信男

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寒村の小分教場に石倉先生が赴任して来た。数学が出来なくても、運動会で負けても「分教場だもん、本校の奴等には敵わない」であった。これではいけない、設備もない小っぽけな学校で子供達は劣等感につきまとわれている。幼い日の夢なんてものをちょっとも持っていない。何とかして子供なりの誇りを持たしてやりたい。自信を持たせたい。石倉先生はまず子供達に音楽を与えた。時計もカメラも質においた。足りない分は母校の大学から寄付してもらった。しかしこうした苦心も子供達には練習の辛さだけが先に立って、ともすれば投げだしそうである。こんな時、近くの町にダーク・ダックスがやって来た。石倉先生は非常識を承知で子供達に一行の合唱を聞かせて下さいと頼んだ。石倉先生の情熱にダックスも快く村に来て歌ってくれた。子供達の嬉しそうな顔。こうして子供達は徐々に音楽の楽しさを知った。そしてどうやら児童音楽コンクールヘ出場出来るまでになってきた。ある日、この村へ風船が一つ飛んできた。東京の孤児院からの風船で、それには淋しいから文通したいと書いてあった。村の子供達は孤児院の子供達が劣等感にとらわれているに違いないと思った。早速孤児達を自分らの音楽で慰めようと子供達はこっそり東京へ出て来た。しかし無賃乗車から集団家出とみなされて両国駅に保護された。子供達は俺達は家出じゃない、孤児院の見舞に来たんだ、ダーク・ダックスは俺達の親友だからダーク・ダックスを呼べと大威張りである。村でも皆が大騒ぎであったが駆けつけたダックスの電話によって一安心である。ダックスからこの話をWVTが聞き一役買うことになった。そして孤児達を前にダーク・ダックスと一緒に舞台に立ったのである。舞台の子供達の瞳は明るい。淋しさと劣等感を乗り越えた夢と希望に輝く瞳であった。

作品データ

原題 Happiness Found
製作年 1959年
製作国 日本
上映時間 64
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スタッフ

製作 今泉周男
原作 桂一郎
脚色 高橋治
監督 池田博
撮影 中島信男
音楽 牧野由多可
美術 逆井清一郎
照明 荒井公平
録音 新楠元
編集 斎藤正夫

キャスト

石倉先生 有沢正子
太一 真藤孝行
正夫 谷田光久
信助 中森康博
下河原潤
佳代子 伊波由美子
玉技 島田典子
松子 永田ひろみ
ヨシ子 青木一美
正夫の父 小林十九二
正夫の母 水上令子
正夫の兄 松原直
強の母 谷よしの
玉技の父 土田桂司
ヨシ子の祖母 草香田鶴子
泉先生 北竜二
川田教頭 稲川善一
吉井先生 千村洋子
赤坂教授 永井達郎
楽器店の主人 土紀洋児
医者 鬼笑介
車掌 川村耿平
駅員 松野日出夫
萩原プロデューサー 佐竹明夫
ダークダックス 高見沢宏
ダークダックス 喜早哲
ダークダックス 佐々木通正
ダークダックス 遠山一
志村マネージャ 高野真二
TVアナウンサー 藤村有弘
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2020/10/22更新
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