映画-Movie Walker > 作品を探す > 悲しみは女だけに

新藤兼人が民芸の舞台にのせた「女の声」の映画化で、「海の野郎ども」に引続き自ら脚色、監督したもの。撮影は「東京の瞳」の中川芳久。主演は「有楽町で逢いましょう」の京マチ子、「地上」の田中絹代、「東京の瞳」の船越英二、「負ケラレマセン勝ツマデハ」の望月優子。更に杉村春子、乙羽信子、小沢栄太郎、水戸光子、宇野重吉、市川和子などが出演している。

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--尾道。船員相手のあいまい飲食店“波千鳥”の主人政夫の、姉の秀代がアメリカから三十年ぶりに歸ってきた。政夫の後妻くに子、先妻の子浩、芳子や秀代の妹春江が、迎えに集った。浩は岡山の鉄道局に勤めるサラリーマン。女房子がある。芳子は比島人のボクサーと結婚し、子供が一人ある。後妻のくに子を馬鹿にし、母と呼ばない。春江は産婆で、原爆に会ったが生き残り、再婚している。秀代を囲んで一同が向い島の両親の墓へ詣でた後、政夫の長女道子が半年ぶりに神戸から帰ってきた。その夜、盆踊りの稽古ばやしの聞こえる奥座敷で、秀代は皆にアメリカでの苦労を話した。秀代は、傾きかけた家のために、六千円の結納金目当てで、見知らぬアメリカ移民の花嫁として渡米したのだ。が、帰ってみると、家屋敷はすでに人手に渡り、何のために、ずっと送金していたのか判らなかった。その弁解を浩がし、道子が冷かし、政夫がやめろとどなり、一座は気まずく沈黙した。浩も芳子も秀代のアメリカ土産を期待していた。浩は三十万の金を、芳子は家の建築費を。道子は西宮の岸本という男とブラジルへ行くつもりだった。彼女の最初の夫は、日本の降伏の当日に戦死、それからは男から男への荒れた生活が続いていた。政夫がやはり敗戦の日、二十年勤めた警察をやめた時から、一家の気持はばらばらになっていた。秀代はくに子との散歩から帰って来ると、一同にアメリカ土産を渡すと云った。が、それは、なんとアメリカの絵葉書だった。--絵葉書、--秀代はアメリカの死んだ夫を思いだした。彼女は死んだ母のことも思い出し、その偉さを皆に話す。道子がそれをさえぎって云った。おばさんの母さん、自殺したんだよ。アメリカにやることで家が立直るかと思ったのだが、借金は続々と出て来た。母は秀代の苦しみを分けて貰おうと、一週間何も食べずに死んだ。--こういう女の声が秀代に聞えた。道子は訪ねて来た岸本を追い返す。先妻の千代子が月々の慰謝料がたまったのを払えとやってきた。秀代はくに子の頼みで全財産の五万円を差し出す。道子は父にはくに子がいる、安心したと岸本のもとへ帰る。浩や春江もスカッとして引き揚げる。自分の無力に酔いどれて帰ってきて泣く政夫を、秀代は母親のようにあやしてやった。

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作品データ

製作年 1958年
製作国 日本
配給 大映
上映時間 105
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スタッフ

監督 新藤兼人
製作 永田秀雅
脚本 新藤兼人
企画 原田光夫
撮影 中川芳久
音楽 伊福部昭
美術 丸茂孝
録音 西井憲一
照明 久保田行一

キャスト

秀代 田中絹代
道子 京マチ子
岸本 宇野重吉
政夫 小沢栄太郎
くに子 望月優子
船越英二
芳子 市川和子
春江 水戸光子
千代子 杉村春子
たか 乙羽信子
赤松 殿山泰司
安蔵 見明凡太朗
ユリ 鍵山寿子
咲江 加治夏子
とし 響令子
船員A 八木沢敏
船員B 小原利之
船員C ジョー・オハラ
若い船員 島田裕司
八幡屋の店員 伊藤直保
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