TOP > 映画作品を探す > 「廓」より 無法一代

廓の内情を暴露して話題をまいた西口克己原作『廓』の映画化。脚色は「青雲の鬼」の八住利雄、監督は「川上哲治物語 背番号16」の滝沢英輔が担当。「人間魚雷出撃す」の横山実が撮影した。主な出演者は、「復讐は誰がやる」の三橋達也、「川上哲治物語 背番号16」の新珠三千代、「孤独の人」の芦川いづみ、ほかに宇野重吉利根はる恵など。

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明治末期、伏見中書島の廓へ、鰐口貫太と女房お銀は飯屋を出している叔父の勢五郎を頼ってきた。貴太は軍隊で貧乏なるが故のにがい経験から、金もうけの鬼になっていた。彼は貫銀楼という小店を開く。女は三人、菊奴は借金のカタに売られた無垢な娘、竹奴は廓のボス碇川の子分芳三のイロ、松奴は田舎出の小娘。いやがる菊奴を若旦那清吉が水揚げする。偶然菊奴は救世軍のビラを手にしてからこれに救いを託す。或る晩、芳三の手で竹奴が足抜きしてから貫太と碇川はにらみ合う。一方廓の席主達は救世軍の対策に、渋川に頼んでヤソを叩くことにしたとき「女の足抜きを手伝う碇川は廓の毒虫やぞ!」と飛びこんだ貫太。やがて救世軍の男を碇川の身内が半殺しにしたことを聞いた彼は自ら下手人を買って出る。後顧の憂なく送り出した筈の席主達だが困窮して行くお銀を相手にしない。性病だった松奴の退院と入替に菊奴が姙る始末に策つきたお銀は、碇川に身体を抵当に金を借り女買いに行く。菊奴は清吉に妊娠をうちあけたが相手にされない。一方、女郎なくしては軍隊が困るという軍の圧力に救世軍は抑えられ貫大は釈放され、勇んで帰ってきたがお銀は姙っており日頃の苦労に疲れていた。貫太が愈々金の鬼となっていくのに反し、お銀は自分の道について考えこんでいた。舟祭りで酒盛中、菊奴の消えたことがわかり大騒ぎとなる。翌朝、彼女の水死体が上った。暫くしてお銀は自分も客をとる。水揚げは借金のカタに碇川にしてもらうと言い出す。余りのことに激怒した貫太は手をあげるが「あんたはお腹の子を殺す気か!」と言われてハッとする。とび出したお銀を探して駈けてきた橋の上。貫太は勢五郎の舟にのっている。お銀に帰って呉れと叫ぶ。お銀は線香をみせ「菊奴の死んでた所へ……あなたもお行きやすか」舟は音もなく下る。「くそっ!わいは金をもうけたるぞ!わいは鬼やぞ!」泣いて叫ぶ貫太の声が暗い水面に吸いこまれていった。

作品データ

製作年 1957年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 102
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スタッフ

製作 高木雅行
原作 西口克己
脚色 八住利雄
監督 滝沢英輔
撮影 横山実
音楽 佐藤勝
美術 松山崇
照明 吉田協佐
録音 神谷正和
編集 辻井正則

キャスト

鰐口貫太 三橋達也
お銀 新珠三千代
勢五郎(お銀の叔父) 宇野重吉
石崎キクノ(菊奴) 芦川いづみ
有馬マツエ(松奴) 鏑木はるな
松田タケ(竹奴) 利根はる恵
キクノの母 高野由美
清吉 相原巨典
救世軍の男 伊藤寿章
碇川虎吉 清水将夫
役者の芳三 宍戸錠
蝮の源吉 冬木京三
喧嘩政 佐野浅夫
南達 四代目澤村國太郎
鳶辰 芦田伸介
望月桜 浜村純
松葉楼 天草四郎
徳屋久作 殿山泰司
お寅 小峰千代子
大滝マン(引手婆) 田中筆子
岡本鹿七(家主) 永井柳太郎
国枝警部 松下達夫
金田警部補 大町文夫
谷刑事主任 河上信夫
泉弁護士 下元勉
班長 花村典克
石井二等兵 川村昌之
宝来亭の少女 宮路正美
拷問される男 深江章喜
夜番 峰三平
引手婆一 相馬幸子
引手婆二 鈴村益代
引手婆三 原恵子
縫之助 藤田春子
恋之助 香月洋子
愛之助 所寿子
玉之助 根岸弘子
栄之助 清水千代子
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2020/7/10更新
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