映画-Movie Walker > 作品を探す > 夕やけ雲

「野菊の如き君なりき」の木下恵介が、楠田芳子のオリジナル・シナリオを監督した、詩情あふれる青春篇。撮影は「愛と智恵の輪」の楠田浩之。主な出演者は「魔の季節 春のみづうみ」の田村高廣、「涙の花道」の山田五十鈴、「野菊の如き君なりき」の田中晋二有田紀子、「胸より胸に」の久我美子など。

3/5
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秋本洋一の家は、ある下町の隅で魚屋をやっており、父源吉、母お新、姉豊子、妹和枝等の弟妹と七人家族で細々と暮していた。洋一は魚屋が嫌いで船乗りに憧れ叔父から貰った双眼鏡を手に毎日二階から遠くを眺めていた。姉の豊子は貧乏が嫌いで、恋人の須藤と結婚の約束をしていたが、彼の父が事業に失敗したと聞くと彼から離れた。次いで豊子は新たに、金持の五十男との話を家族の反対をよそに一人で進めていた。こうした時、源吉は心臓病で倒れた。洋一は父と母の言葉に、魚屋になる決心をした。こうした洋一を慰めてくれるのは、双眼鏡に写る少女の姿であった。ある日、洋一と友人の原田は双眼鏡の少女の家を探し当てたが、その少女は、いたいたしい病身の身で嫁いで行くところだった。洋一の姉豊子は、勤務先の課長に親代りになってもらい、五十男の後妻になったが、別れた筈の須藤と箱根で遊んだりする無軌道ぶりを示していた。こうした彼女を探す夫の電話に、病をおして出た父源吉は、くずれるように倒れた。源吉の死後、妹の和枝は大阪の叔父幸造に引き取られていった。原田の母喜代からは、親友の一家が北海道に転任することを知らされ、若い洋一の上には、次から次へと厳しい現実の波が打ち寄せてきた。それから四年、洋一は茨の道を雄々しく切り開き、今は小ぎれいな店で母と共に、あざやかな手つきで刺身を切っていた。夕やけ雲の下、細々と立つ夕げの煙を前に崖に立つ洋一は、“さようなら、俺の愛していたみんな、遠メガネの女も、妹も、友達も、船乗りに憧れた青春の夢も”と呟いた。

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作品データ

製作年 1956年
製作国 日本
上映時間 77
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スタッフ

監督 木下恵介
製作 久保光三
脚本 楠田芳子
撮影 楠田浩之
音楽 木下忠司
美術 平高主計
録音 大野久男
照明 豊島良三

キャスト

秋本洋一 田中晋二
父源吉 東野英治郎
母お新 望月優子
姉豊子 久我美子
妹和枝 菊沖典子
須藤 田村高廣
秋本幸造 日守新一
原田誠二 大野良平
父春夫 中村伸郎
母喜代 山田五十鈴
雑貨屋のお神さん 野辺かほる
菓子屋のお神さん 岸輝子
遠メガネの少女文子 有田紀子
遠メガネの少女の父 高木信夫
若い男 鈴木康之
土谷 手代木国男
奥さん 春日千里
医者 土紀就一
久子 棚橋マリ
魚源の客A 本橋和子
魚源の客B 井上正彦
魚源の客C 松野日出夫

レビュー

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投稿者:たっかん

(投稿日:2013/6/10)

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支持者:0人

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