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中国抑留から帰還した内由吐夢の第一回作品である。故井上金太郎の原作から「近松物語」の八尋不二、「酔いどれ囃子」の民門敏雄が脚色、「越後獅子祭り やくざ若衆」の三村伸太郎が脚本を書いた。企画マキノ、玉木の他、企画協力として溝口、小津、清水、伊藤が賛助した。撮影は「新諸国物語 紅孔雀」の吉田貞次。出演者は、「隼の魔王」の片岡千恵蔵喜多川千鶴、田代百合子、島田照夫、「浮雲」の加東大介、片岡の子息植木基晴、息女千恵。

4/5
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仲間稼業の権八は東海道を、若様酒匂小十郎の槍持ちをつとめて、供の源太と江戸へ向った。同じ道を旅する一行は、小間物商人の伝次、身売りにゆく田舎娘おたねと老爺の与茂作、あんまの藪の市、巡礼、旅芸人のおすみ母子、挙動不審の藤三郎という男、最後に権八の槍に見とれた浮浪児の次郎等である。折柄、街道には大泥棒風の六右衛門詮議の触れ書が廻っているが、権八はそれ所ではない。朗らかで気立てが優しいが、酒乱癖のある若様を守って旅を終るのが主命である。供の源太が酒好きなので気が気ではない。一行は袋井に一宿したが、藤三郎が大金を持っているのに目をつけた伝次は、さては大泥棒とつけ廻すが、隣室で藪の市に肩を揉ませている巡礼こそ大泥棒六右衛門なのである。その夜、おすみの使を受けて権八も悪い気がせず外へ出ると、その隙に小十郎は源太を連れて酒を飲み始めたが、駈けつけた権八に制せられ事なきを得た。また旅が始まったが、大井川の近くで何処かの馬鹿殿様が始めた野立ての為通行止になり、大井川を前に長逗留となった。隙を狙って六右衛門は馬鹿殿の路銀を盗んだが、うっかりして顔を見知られた次郎に発見され、来合わせた権八の槍に怖気が出て簡単に縛についた。与茂作が女衒久兵衛におたねを渡して帰ろうとすると藤三郎に引留められた。五年前預けた娘を引取る為、稼ぎ貯めた金を持って来たのだが、娘は亡くなっていたのだ。小十郎は、素朴な人々を見て武士の世界に嫌気がさし、又源太と居酒屋に入った。権八の駈けつけた時は遅く、小十郎と源太は酔いどれ武士の手に無惨な最期を遂げていた。数日後、骨箱を抱えて国元へ出立する権八の悲しい姿が見られた。

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作品データ

原題 On the Trail
製作年 1955年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 94
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キャスト

権八 片岡千恵蔵
酒匂小十郎 島田照夫
源太 加東大介
次郎 植木基晴
おすみ 喜多川千鶴
おきん 植木千恵
与茂作 横山運平
おたね 田代百合子
旅の男藤三郎 月形龍之介
小間物屋の伝次 加賀邦男
あんまの藪の市 小川虎之助
巡礼 進藤英太郎
渡し場の役人 中野雅晴
殿様 杉狂児
殿様 渡辺篤
殿様 坊屋三郎
女衒・久兵衛 吉田義夫
勘定奉行金田 高松錦之助
下役人銭村 小金井修

レビュー

企画協力:小津安二郎、溝口健二だが…

投稿者:たっかん

(投稿日:2016/12/03)

内田吐夢監督の時代劇。 時代劇は、さほど好んで観ないのだが…

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支持者:0人

ブランクを全く感じさせない力量発揮の吐夢作品

投稿者:くうぱあじゅにあ

(投稿日:2014/09/06)

現代的台詞で封建時代の庶民感情を分かりやすく活写した三村伸太…

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支持者:0人

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