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久米正雄の小説を「彼を殺すな」の久板栄二郎が脚色、「朝霧(1953)」の佐々木啓祐が監督に当った。撮影は鶴見正二。「青春ロマンスシート 青草に坐す」の大木実、「昨日と明日の間」の菅佐原英一、「三つの愛」の三島耕、「鉄火奉行」の島崎雪子、「新婚たくあん夫婦」の紙京子、「青春ロマンスシート 青春ロマンスシート 青草に坐す」の三宅邦子等が出演する。

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医学士野村辰雄は、二年間のアメリカ留学を終えて帰って来た。空港には恋人秋山澄子の姿はなく、黒川金伍がひとりいた。澄子は恩師秋山博士の娘で、星野護と野村は、澄子をはさんで対立していた。野村の下宿は、昔父の病院で働いていた塚田きよの家できよの娘咲子は、看護婦を志していた。澄子を訪ねて箱根へ行った野村は、澄子が星野と結婚するという事を知った。野村は得体の知れぬ病原体の熱病を研究することに熱中した。この病原体について大川所長と小島教授の意見が対立したために、小島学説を支持する野村は、新しい分室の主任の職を失った。これが星野の中傷のためと知った野村は、酔に心をまぎらそうとした。房総半島に、星野の国立研究所と並んで立っている小島研究所ヘ、野村は病にたおれた小島教授の後をついで来た。小島研究所は民間研究所であるため、実験用の猿さえ買えず、咲子と森戸の妹淑子は野村のために、努力をおしまなかった。星野の妻となった澄子が、咲子と同時にこの得体の知れぬ熱病にかかった時、咲子は自ら実験台となり、野村の薬を注射した。咲子の熱は下り、小島学説が正しかったことが説明された。野村が星野を訪ねると、星野は自分の敗北を認め、野村に澄子をたくした。澄子は自分を救ったのが夫ではなく、野村だと知ると、そのショックのために自殺をした。野村は再びインドへ留学することになり、咲子の野村への愛を知った淑子は身をひいた。

作品データ

製作年 1954年
製作国 日本
上映時間 105
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スタッフ

キャスト

野村辰雄 大木実
星野護 菅佐原英一
黒川金伍 三島耕
秋山澄子 島崎雪子
秋山夫人 三宅邦子
秋山博士 奈良真養
塚田きよ 市川春代
塚田咲子 紙京子
森戸 須賀不二男
妹淑子 由美あづさ
小島博士 山形勲
大川教授 北竜二
新聞記者藤井 長谷部朋香
芸能ブロー力ー竹山 手代木国男
老助手 遠山文雄
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2020/10/22更新
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