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投稿レビュー(2件)いそぎんちゃくは星4つ

「食」は「性」より色っぽい (投稿日:2009年9月4日)

 女優、渥美マリは当事一世を風靡しましたが、とにかくそのダイナマイトボディはセンセーショナルでした。その健康的な肉体が放つバイタリティは、あらゆる性的アクションを日常化してしまい、彼女にあっては痴態も倒錯も全て「ベタ」に消化され、そこに何らの傷痕も残しません。ヒロイン、石田浜子に関わった男たちは、「西遊記」の孫悟空のように、仏の掌ならぬ浜子の肉体の上で転がされるだけで、自分の思うとおりにコントロールすることは不可能。貧困から脱出するために男を利用して這い上がろうとするパワーは「野獣死すべし」女版とも言えるでしょう。

 「シネマヴェーラ渋谷」で「日本暗殺秘録」の併映作品として鑑賞しましたが、「日本暗殺秘録」目当ての女性観客の多くが、「いそぎんちゃく」を鑑賞しないで劇場を出てしまったのが残念でもある掘り出し物的な作品です。伊丹十三監督が「タンポポ」で「食」と「性」の根源に迫りましたが、「いそぎんちゃく」でも男と女の「性」の営みの間に「食」が描かれます。五社英雄監督の「人斬り」でも勝新太郎と倍賞美津子が情事の後でタコを食べるシーンがありましたが、人間の三大欲望である「食欲」「性欲」「睡眠欲」の中でも「食欲」を満たすシーンは「性欲」以上に妙に色っぽいのです。

【シネマヴェーラ渋谷】妄執 異形の人々Ⅳ 鑑賞 »ガイドライン違反報告

投稿:晴耕雨読

評価:3
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2020/10/25更新
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