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有馬頼義の原作を「盛り場ブルース」の舟橋和郎と、「妖怪百物語」の青田哲郎が共同脚色し、「怪談雪女郎」の田中徳三が監督した“兵隊やくざ”シリーズ第八作。撮影は「続やくざ坊主」の森田富士郎が担当した。

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終戦直後の満州。上官を殴り部隊を飛出した大宮と有田はゲリラに襲われた、五人の日本兵を救った。だが、その五人が上官松川大尉の十万ドルの金貨を狙う極悪兵隊とは知る由もなかった。逃亡の途中二人は、敗戦を信じぬ加藤中隊に出会った。が、そのガンコ頭を罵ったため、食糧倉庫に放り込まれてしまった。そこへ、権藤兵長ら五人組が盗みに来た。だが、食料を盗むと彼らは、さっさと引上げてしまった。心頭に怒りを発する二人を、荒縄から解放したのは野鼠だった。二人は早速加藤中尉にお礼参りをすると、銃殺寸前の美人ゲリラを救った。大宮は久しぶりに女に接して悦に入ったが、それも束の間の出来ごとだった。大宮は逃げた女を追跡したが、彼女を発見できず、捨児を拾い帰る始末だった。有田は、足手まといの赤ん坊を嫌ったが、天性子供好きの大宮は、赤ん坊を置捨てることができなかった。有田が、金貨の所在を追及している解放軍に連れ去られたのは、大宮が山羊を盗みに出掛けた時だった。大宮は、赤ん坊と山羊を連れて、有田を探した。その頃、有田は拷問を逃れ、解放軍の追跡を受けていた。大宮がその一隊に出くわして、草むらに身をひそめた時、五人組に遭遇した。解放軍に脅える五人組は、泣きじゃくる赤ん坊に刃を突きつけた。怒り狂った大宮は、五人組を一気に殴り倒した。その光景を眺めていた郭は、大宮の腕にほれこみ彼のボスに紹介した。ボスは、賭場で勝ちつづける三人を片付けた時、有田の探索を引受けようと約束した。だが、大宮が相手にした三人は解放軍だった。金貨の行方を厳しく尋問する解放軍にさすがの大宮も死を覚悟した。この窮地を助けたのは、大宮が救けた女ゲリラの秋蘭だった。大宮は秋蘭から、解放軍が松川大尉に奪われた金貨を探していることを聞くと、松川に挑み無事金貨を解放軍に届けた。やがて、有田が戻って来た。だが、内地送還最終便が去った後だった。その後に、赤ん坊を抱いて見送る二人の姿が夕陽に映えて美しかった。

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作品データ

製作年 1968年
製作国 日本
配給 大映
上映時間 80
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スタッフ

監督 田中徳三
原作 有馬頼義
脚色 舟橋和郎吉田哲郎
企画 奥田久司
撮影 森田富士郎
音楽 鏑木創
美術 内藤昭
編集 菅沼完二
録音 海原幸夫
スチル 小山田輝男
照明 伊藤貞一

キャスト

大宮貴三郎 勝新太郎
有田上等兵 田村高廣
楊秋蘭 佐藤友美
松川大尉 夏八木勲
権藤兵長 江守徹
田辺上等兵 千波丈太郎
張隊長 金内吉男
加藤中尉 須賀不二男
梁班長 伊達三郎
郭伝燿 平田守
石井上等兵 川崎裕之
解放軍兵士(一) 堀北幸夫
軍曹 木村玄
花岡上等兵 薮内武司
大谷上等兵 西岡弘善
王朱令 小林直美
マダム 毛利郁子
衛兵 勝村淳
解放軍兵士(二) 山岡鋭二郎
解放軍兵士(三) 伴勇太郎
満人の若者A 黒木現
満人の若者B 森内一夫
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