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森鶴外の原作を「四畳半物語 娼婦しの」の成澤昌茂が脚色、「泥棒番付」の池広一夫が監督した文芸もの。撮影は「ザ・ガードマン 東京忍者部隊」の宗川信夫

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口入屋おさんはお玉に妾になれとしきりに勧めていた。お玉には嫌なことだったが一度男に騙されて傷物になった身だし、貧乏暮しの父親善吉に対する孝行かもしれないと思って承知した。旦那の末造は大きな呉服屋の主人で女房に死なれたから、お玉は本妻同様ということだった。末造は優しくしてくれたし、善吉の面倒もよくみてくれた。無緑坂に住むようになったお玉は幸せだと思うようになった。だが長くは続かなかった。商店では妾呼ばわりされて売ってもらえないし、末造の本妻は死んではいなかったのだ。善吉は、今の良い生活を捨てたくないので騙されたのに黙っていた。お玉は自分が暗い、惨めな日陰者だということをしみじみ感じるのだった。ぼんやりと外を眺めて暮す日が多くなった。ある日、毎日同じ時刻に無緑坂を通る学生が蛇に襲われたお玉の紅雀を助けてくれた。お玉は紅雀が自分のような気がした。岡田というその学生に明るく広い世界へ紅雀のように救い出してもらいたかった。そんな期待と共に、お玉は岡田にほのかな想いをいだきはじめた。そして何とか小鳥のお礼をいい、自分の境遇を話したかったが機会はなかった。毎日無縁坂を通る岡田を見ているばかりだった。ある日、末造が商用で家に来ないとわかった。お玉は女中を帰し、いそいそと食事の仕事をして、岡田が通るのを門の前で待っていた。だがその日の岡田は友だちを連れていた。二人の話しではドイツ留学が決まったらしい。お玉は声をかけることもできないほどがっかりしてしまった。岡田はお玉の切ない気持ちがわかったがどうしようもなかった。静かな夕暮れの無線坂を岡田は去っていった。その時、不忍池から一羽の雁が飛び立った。お玉はじっと立ちつくしていた。無縁坂で会った二人は、しょせん縁の無い人間だったのだ。

作品データ

製作年 1966年
製作国 日本
配給 大映
上映時間 87
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スタッフ

企画 仲野和正
原作 森鴎外
脚色 成澤昌茂
監督 池広一夫
撮影 宗川信夫
音楽 池野成
美術 仲美喜雄
照明 田熊源太郎
録音 三枝康徐
スチル 柳沢英雄
編集 中静達治

キャスト

お玉 若尾文子
岡田 山本學
お梅 姿美千子
末造 小沢栄太郎
お常 山岡久乃
お貞 水戸光子
おしげ 藤原礼子
善吉 伊井友三郎
木村 井川比佐志
石原 石黒三郎
おさん 武智豊子
本屋の主人 飛田喜佐夫
魚金のかみさん 村田扶実子

レビュー

薄幸の美人として存在感

投稿者:たっかん

(投稿日:2013/1/30)

2013年1月30日(水)、池袋・新文芸坐で鑑賞。 本編上…

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2020/10/27更新
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