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野村胡堂原作“磯川兵助功名噺”を、「大冒険」の笠原良三が脚色、「座頭市逆手切り」の森一生が監督した喜劇。撮影はコンビの今井ひろし

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仙台伊達藩に、磯川兵助という若侍がいた。馬廻りで百二十石、お人好しでバカ正直な彼は、いつも藩内の笑い者だったが二メートルにおよぶ大太刀を振り廻す“ほんだら剣法”だけは、めっぽう強い男だった。さて、藩祖正宗公が青葉城を開いて二百三十年、これを記念した武芸大会が開かれた。この日、兵助は腕におぼえの“ほんだら剣法”で、藩主陸奥守をやつけてしまった。あわてたのは指南番安田新左衛門だったが、後見人の泉修里からは、逆にみどころのある男とほめられ、見合いの話まで持ち出される始末。しかし兵助はかねてより修里の娘、津絵のことをにくからずおもっていた。その頃、兵助は首吊り自殺寸前の娘を助けた。彼女はお袖といい、伊達藩に潜入していた公儀の隠密、小畑伊十郎にすてられたというのだった。正義漢兵助はすててはおけず、彼女のめんどうをみることにした。ところがこれを知ったのが近習頭心得の黒崎栄太郎である。彼は兵助と津絵の仲も知っており、武士の風上にもおけぬ奴、と兵助闇討ちを計った。だが失敗した彼は、伊達正宗公の兜をかくし、嫌疑を兵助に向けたがまたもや失敗、ついに御用となったが兵助の命乞いで助かった。さてその頃、江戸幕府の歴代の重役の中でも、カミソリ越前と仇名される水野越前守は、参勤交代でやってくる、伊達藩主の到着を待っていた。小畑伊十郎から武力を増強し、城を無断で改築しているとの連絡があったからだ。藩を代表して使いに出たのは兵助だった。伊達六十二万石の運命を一身に背負った兵助は、お袖が昔の男伊十郎の懐から、命からがら盗み出してくれた“さんさ時雨”を記した白扇を胸に乗り込んだ。トンチ問答まがいの申しひらきで、磯川兵助一世一代の大芝居はついに越前守をやりこめた。兵助は陸奥守よりほうびとして、三百石の加増と、津絵をもらったのだった。

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作品データ

製作年 1965年
製作国 日本
配給 大映
上映時間 86
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スタッフ

監督 森一生
原作 野村胡堂
脚色 笠原良三
企画 川崎治直
撮影 今井ひろし
音楽 大森盛太郎
美術 太田誠一
編集 谷口登司夫
録音 林土太郎
スチル 藤岡輝夫
照明 伊藤貞一

キャスト

磯川兵助 犬塚弘
伊達陸奥守 藤田まこと
泉修理 ハナ肇
水野越前守 本郷功次郎
お六 藤村志保
お清 明星雅子
お袖 紺野ユカ
泉津絵 坪内ミキ子
黒崎栄太郎 石橋エータロー
千里平 桜井センリ
安田新左衛門 安田伸
小畑伊十郎 杉田康
黒崎内膳 水原浩一
ふみ 有田双美
吉五郎 遠藤辰雄
石川大和 荒木忍
土橋 越川一
栗橋 木村玄
天童内記 玉置一恵
若侍A 勝村淳
お縫 三木本賀代
お辰 近江輝子
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