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田村泰次郎の“肉体の門”と“埴輪の女”を「素晴らしい悪女」の恩地日出夫が脚色・監督した風俗もの。撮影は「君も出世ができる」の内海正治

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マヤは東京郊外の菅洋服店の主婦として、埴輪を愛する優しい主人との間に一人息子の勝巳をもうけ平和な日々を送っていた。或る日、マヤはデパートで昔の仲間せんにめぐりあった。せんとマヤは終戦直後の荒廃した東京で、売春婦をしていた仲間であった。十八年前、関東小政と呼ばれたせん、ボルネオマヤと呼ばれたマヤ、そしてふうてんお六の安井花江、ジープのお美乃、人妻の町子らは体を賭けて生活していた。そんな彼女の生活の中に、暗い影をもつ伊吹新太郎がころがりこんできた。若い男の体臭は、マヤたちの間に、醜い争いごとをひき起した。仲間の掟は、すさまじいリンチとなり、お互いの心をさぐりあう毎日であった。伊吹が、牛を解体してスキヤキパーティーを開いたある夜、マヤは、伊吹を小蒸気船に引きずりこむと、初めて女のよろこびを知った。だが、マヤは激しいリンチの末仲間から追放されたのだった。その伊吹は今は、クラブのママにおさまったおせんの所に、出入しては、密輸麻薬に関係するヤクザになっていた。話を聞いたマヤは、何故か心が騒いだ。一方おせんも幸福なマヤの姿に刺激され、伊吹との家庭を夢みたが、伊吹は、おせんを裏切りマヤを、大磯の宿に呼んだ。思いあまったマヤは、おせんを訪ねた。伊吹を中心に二人の女心は微妙に曲折した。その日、おせんから、「あんたは、特定の夫を得ただけで、相変らず肉体を売り、妻の座を得ているのだ」と言われ、黙って大磯に向った。生きることに疲れ果てた伊吹は、マヤとベッドを伴にしたあと、睡眠薬自殺を計った。冷たい骸となった伊吹を見たマヤは、初めて自分の幸福なことをかみしめた。自殺幇助罪で自分は刑務所に行くだろう、だが、もう一度夫との愛に真実の生活を送ろう、部屋から出るマヤの表情は明るく、美しかった。

作品データ

原題 The Call of Flesh
製作年 1964年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 94
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スタッフ

製作 市川久夫
原作 田村泰次郎
脚色 恩地日出夫
監督 恩地日出夫
撮影 内海正治
音楽 武満徹
美術 育野重一
照明 高島利雄
録音 藤好昌生
スチル 田中一清
編集 黒岩義民

キャスト

菅マヤ 団令子
浅田せん 楠侑子
伊吹新太郎 南原宏治
菊間町子 千之赫子
安井花江 岩崎豊子
乾美乃 坂本スミ子
洸二 稲垣昭三
勝巳 地神勉
千代 村田嘉久子
高木宏 峰岸徹
ミスター周 伴ヘンリー
国民服の男 小栗一也
フロントの男 黒沢年雄
クラブボーイ 山田彰
外人客 トム・モア
外国婦人 ドウ・ピーリントン

レビュー

回想シーンは低予算

投稿者:遅れてきた映画青年

(投稿日:2015/5/22)

戦後の回想シーンは、お決まりの闇市等の描写は一切なし。ただひ…

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2020/9/29更新
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