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「海抜0米」の元持栄美がシナリオを執筆「落第生とお嬢さん」の酒井欣也が監督した風俗もの。撮影は「残菊物語(1963)」の厚田雄春

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立花冴子は母と二人暮しの高校三年生だ。お茶目だがどことなく淋しがりやの冴子は、テニスの選手として国体に出場する程のスポーツマンでもあった。母の戸志子は冴子の亡き父博之とのつかの間の幸福を支えとして、冴子の成長を楽しみにしていた。戸志子は、冴子の配偶者として、船員の坪田弘二を選んだ。冴子も弘二に好意を奇せ、全てが順調に行くかに見えたが、十八年間未亡人の節操をもってゆるがなかった戸志子の心に、弘二の若々しさは、大きな刺激であった。弘二と母の関係を知った冴子の驚きと、絶望は深かった。父の親友、佐上要三に諭されて、漸く家に帰ったものの、冴子は戸志子を責めた。弘二にとっても、戸志子との関係は今更のように悔まれた。弘二の乗る船、甲陽丸の出帆する夜、冴子の部屋に忍びこんだ弘二は、冴子に挑みかかった。一度ははねつけたものの、母と弘二の関係が甦った時、冴子は弘二を受け入れていた。冬になった。母、娘はいがみあったまま、冴子は妊娠した。全てに絶望した戸志子は自から命を断った。一人になった冴子は流産すると、人生観も一変した。高校を卒えた冴子は、要三の家に身を寄せ、要三の甥永谷正人に誘惑されると、男への復讐が、母への供養ともなると逆に媚態を示した。それは真実の愛情を自分で確かめようとするかのようであった。弘二が、ウェディングドレスをみやげに、航海から帰って来た。弘二の寛大な心は冴子に女の感情を呼び戻した。二人だけの結婚式、だが冴子は牧師の言葉を肯定することができなかった。残酷な出来事が冴子には烙印のように残っているのだ。身をひるがえすと、弘二の手を振りきって、冴子は渚を駈けていった。波の中に純白のドレスが残っていた。

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作品データ

製作年 1964年
製作国 日本
上映時間 77
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スタッフ

製作 斎藤次男
脚本 元持栄美
監督 酒井欣也
撮影 厚田雄春
音楽 伊福部昭
美術 浜田辰雄
照明 加藤政雄
録音 新楠元
スチール 篠崎友克
編集 浦岡敬一

キャスト

立花冴子 路加奈子
立花戸志子 高峰三枝子
立花博之 山内明
坪田弘二 吉田輝雄
佐上要三 佐野周二
佐上郁代 浅茅しのぶ
永谷正人 川津祐介
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