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エド・マクベイン原作“殺意の楔”より「太陽への脱出」の山田信夫が脚色、「林檎の花咲く町」の岩内克己が監督したスリラーもの。撮影は、「あの娘に幸福を」の飯村正

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東京郊外にある警察署の刑事部長は、なごやかな笑いに、刑事連もくつろいでいた。が、山本部長が姿を現すや、刑事部長は一瞬呆然となった。工員風の若い男が山本部長に拳銃をつきつけ、「山本を殺してやる!」とにらみつけているのだ。この工員次郎の恋人圭子は、麻薬運搬の最中、山本刑事の取締りに会い、誤って射殺されたのだ。復讐に燃える次郎の容貌は、刑事部屋に冷い戦慄を流した。しかし、今、次郎にピストルをつけられている山本部長は、同じ署の同性異名の山本和夫刑事との人違いであったのだ。射ったのは別の山本刑事だと知らされた工員は動揺したが、なおも、山本が帰る迄待たしてもらおうとい坐った。六時半には帰ると言って出ていった山本刑事を待つ、刑事達の不安な顔と、次郎の油ぎった顔、時は刻一刻とすぎてゆく。卓上の電話から、山本部長を待っている子供の声が流れた。帰るという山本部長、一瞬刑事の目が光った。次郎がジャンパーのポケットから爆薬ニトログリセリンをとり出したのだ。「こいつにぶっ放せば、こんな警察はこっぱみじんさ……」と脅迫する次郎。その頃山本刑事は、とあるレストランにいた。非番で一日過したものの、腰にある拳銃が、昨日の事件を思い出させて顔をくもらせた。その頃、警察署の中では、帰りを心配する山本和夫刑事の妻、節子の声が電話器を流れた。復讐に狂う次郎は、伝言を頼まれたと嘘をつき節子を署に呼び寄せた。やがて扉を開ける節子の胸に、次郎のピストルが光った。が、とっさに山本部長が次郎に飛びかかって、難を防いだ。うす寒い刑事部屋の中、次郎のすすり泣きが響いていった。

作品データ

製作年 1964年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 88
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スタッフ

製作 森田信
原作 エド・マクベイン
脚色 山田信夫
監督 岩内克己
撮影 飯村正
音楽 別宮貞雄
美術 育野重一
照明 森弘充
録音 伴利也
スチル 副田正男
編集 藤井良平
整音 下永尚
助監督 錦織正信
合成 三瓶一信
製作担当者 眞木照夫

キャスト

次郎 山崎努
圭子 田村奈己
和夫 加山雄三
節子 星由里子
佐野係長 佐田豊
山本巡査部長 志村喬
坂本巡査部長 富田仲次郎
稲垣 土屋嘉男
若林 黒部進
秋山 山本廉
石崎 山田彰
あかね 小林哲子
吉岡記者 小山田宗徳
黒木 佐々木孝丸
藤田 鈴木治夫
看護婦 森今日子
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2020/9/28更新
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