映画-Movie Walker > 作品を探す > 江分利満氏の優雅な生活

山口瞳の同名小説より、「わんぱく天使」の井手俊郎が脚色、「戦国野郎」の岡本喜八が監督したサラリーマンもの。撮影は「白と黒」の村井博

4/5
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おもしろくない、何をしもおもしろくない。三十六歳の江分利、年のせいだろうか? バーテンに聞いてみよう、「おもしろいかい?」「ええ、まあ……」おもしろくない、無気力である。このおもしろくない日、江分利は酔った勢いで雑誌に原稿を書く約束をしてしまった。でも何を書こう夏子は、私達の恋愛を小説にしたらと言うが、そうだ俺みたいな平凡なサラリーマン、才能のない奴だらしのない奴が、一生懸命生きていると言う事、大変な事じゃないか、それを書こう。「江分利は現在、夏子と庄助と父の四人で社宅に住んでいる。彼は自分の家の庭が、他の社宅のより広い事を発見して、大いに満足している。江分利と夏子は昭和二十四年に結婚した。江分利の給料が八千円、夏子のが四千円、二人共結婚でもしなければ生きて行けなかったのだ。江分利は酒を飲んでは、人にカラむようになった。翌年十月庄助が生れた。生後八カ月の庄助に銀座でマカロニグラタンを食べさせた時、江分利は庄助の親父になった。その後、夏子が発作を起したり、庄助が喘息になったりしたが、それでもどうにか生きて来た一生懸命に。昭和三十四年の大晦日、江分利の母が死んだ。何度かの成金と破産を経て、ぬけがらとなった父に絶望し、自分の葬式の食事の心配までして死んだ母。江分利は泣いた。茶漬けの茶わんに歯をガチガチと当てて怒りと悲しみにどうしようもなくて泣いた。父の借金をどうしよう。夏子を庄助を、江分利のこれからの人生で幸福にしてやることが出来るだろうか。江分利はそれでも何とかやって来た。そしてやって行くだろう。この生活を何にもこわさせやしない。」題は「江分利満氏の優雅な生活」である。彼のこの小説とも随筆ともつかぬものが直木賞を受けた。祝の席上でも江分利は人にカラむのであった。

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作品データ

製作年 1963年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 102
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スタッフ

監督 岡本喜八
製作 藤本真澄金子正且
原作 山口瞳
脚色 井手俊郎
撮影 村井博
光学撮影 真野田幸雄飯塚定雄
アニメーションデザイン 柳原良平
音楽 佐藤勝
美術 浜上兵衛
編集 黒岩義民
録音 矢野口文雄
スチル 田中一清
助監督 山本迪夫
照明 山口偉治
整音 下永尚
製作担当者 坂本泰明

キャスト

江分利満 小林桂樹
夏子 新珠三千代
庄助 矢内茂
明治 東野英治郎
みよ 英百合子
矢口純子 横山道代
佐久間正一 中丸忠雄
ピート ジェリー伊藤
赤羽常務 松村達雄
坂本和子 南弘子
泉俊子 桜井浩子
柴田ルミ子 八代美紀
田代 二瓶正也
小宮 小川安三
川村 西条康彦
柳原 天本英世
辺根 江原達怡
ミチ子 田村奈己
マスター 草川直也
トンちゃん 河美智子
トシコ 森今日子
ヨシ江 北あけみ
寛子 柳川慶子
ナポリの女 塩沢とき
香具師 砂塚秀夫
川田野医師 堤康久
松本上等兵 長谷川弘
江分利の兄 平田昭彦
江分利の弟 太刀川寛
江分利の弟の妻 芝木優子
会葬者 沢村いき雄
看護婦 紅美恵子

レビュー

江分利氏の愚痴

投稿者:たっかん

(投稿日:2015/01/04)

1960年代の江分利氏の家庭を中心に、当時の世相を描いた映画…

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支持者:0人

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支持者:4人

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