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「民謡の旅桜島 おてもやん」の須崎勝弥が脚本を執筆、「べらんめえ中乗りさん」の伊賀山正光が監督した歌謡メロドラマ。撮影は「カレーライス」の田中義信

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東京に職を求めて出た父の呼び出しを唯一の楽しみにして母きぬと双児姉妹ひとみ、むつみの三人は広大な北海道を流して歩いていた。待ちかねた父の手紙を受けとり、三人はとるものもとりあえず上京した。ここ、華やかなネオンまたたく浅草。三人がやっと探しあてたドヤ街の木賃宿には、事故死した父の骨箱が置かれていた。労災保険で母娘を呼んでくれ、と頼んで息をひきとったとのこと。呆然とする三人、だがいつまでも悲嘆にくれてはいられない。その日から、ともすればおじけづく姉妹を励ましながら、きぬは東京の夜を流して歩いた。双児の流し、と珍らしがられながらも、三人には辛い毎日が続いた。それでもドヤ街の住人達の暖かい声援を受けて、姉妹は仕事に励み、レコードで歌を憶え、深夜、ガード下で練習を重ねていた。こうした不断の努力が実り、舞台出演した姉妹を作曲家の貴島が見た。自分の手許にひきとり勉強させようという貴島の話に、きぬやドヤ街の住人達は別れを悲しんだが、姉妹のためを思えば承諾せざるを得なかった。貴島の許で、総てを忘れて歌のレッスンに励んだ姉妹は、その努力の甲斐あってリサイタルを開くことになった。会場には浅草に住むあらゆる人達が集ってきた。満員の客席を前にして舞台に立った姉妹は、得意の曲であり、父の思い出の曲でもある「おけさ渡り鳥」歌いだした。途中から客席の母親きぬを舞台に招き、北海道を、浅草を、流して歩いた時と同じように三人並んで、父を偲びつつ歌うのだった。歌い終った三人へ送る拍手のどよめきはいつまでも鳴りやまなかった。

作品データ

製作年 1962年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 71
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スタッフ

企画 猪又永一
脚本 須崎勝弥
監督 伊賀山正光
撮影 田中義信
音楽 西山登
美術 中村修一郎
照明 梅谷茂
録音 小松忠之
スチル 鈴木敏雄
編集 鈴木寛

キャスト

春田ひとみ 並木葉子
春田むつみ 並木栄子
春田きぬ 木暮実千代
春田善次 清水一郎
佃老巡査 加藤嘉
安田 須藤健
貴島 梅宮辰夫
彦平 杉狂児
仙太 花澤徳衛
おたね 不忍郷子
花村 潮健児
谷川 室田日出男
朱実 八代万智子
ストリッパーA 岡田敏子
ストリッパーB 八方ゆり
バーの酔客 相馬剛三
ストリップ劇場の客 片山滉
ストリップ劇場の客B 久地明
大衆酒場の客 菊地双三郎
大衆酒場の客B 上田定光
大衆酒場の客C 矢野信一郎
大衆酒場の女将 伊藤慶子
「マリモ」のバーテン 岡野耕作
チンピラA 佐藤晟也
チンピラB 原信夫
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2020/10/28更新
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