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中村真一朗原作の推理小説「黒い終点」を、「顔役暁に死す」のコンビ池田一朗小川英が脚色し、監督も同じコンビの岡本喜八で、暗黒街に生きる男のアクションドラマ。撮影は「黒い画集 ある遭難」の黒田徳三

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五月一日、ポン引の一味戸部修は、新橋駅構内でネガを拾った。夜、現像して彼は驚いた。戦時中北支で激しいリンチをうけた時の上官伊丹が愛くるしい女と一緒に写っているのだ。五月二日、コートのネームを調べた戸部は、伊丹が月賦建築「東光住宅KK」の社長であることをつきとめたがそのビルへ来た戸部は、伊丹が既に列車転覆事故で死んだと知らされた。ビルを出る時写真の女日下冴子と出逢った。ネガは彼女が落したのだった。写真を渡す約束をした喫茶店で、戸部は「東光住宅横領の疑い、一億五千万円行方不明」を見た。冴子が現れないので店を出た彼は、冴子につけられていた。日比谷公園で冴子を捕えた戸部は、彼女をホテルへ連れこんだ。ホテルを出る時冴子が受け取った写真は全くの偽物だった。だが彼女も彼ら一味のバラまく紙片を、素早く抜きとっていた。五月三日、伊丹の雇った殺し屋達におびき出された戸部は、窮地に陥ったが咄嗟の機転で危機を脱した。例の写真から伊丹は死んでいないと知り、復讐の鬼と化した戸部は、写真の背景の建物から彼らのアジトをつきとめた。横領金が一億円だと冴子にきいた戸部は、五千万円を場所を指定して、明日持って来いと脅迫して出て行った。彼の後姿を冴子の魅せられたような目が見送った。さし当って五十万円をユスリとった戸部は同じアパートの未亡人、和子の働く喫茶店へ急いだ。マダムが和子なら三十万円で店を譲ってもいいといったからだ。彼は和子と子供三郎との平和な生活に心惹かれていた。五月四日、指定の場所を巧みに変更して戸部はバッグを受けとった。冴子は彼の徹底した悪党振りに一層惹かれていった。戸部は伊丹の女房峯子やその一味に逢い「伊丹は生きている、二千万円持ってくれば逢わせてやる」と脅迫した。ビルを出た彼を、完全に戸部に心を奪われた冴子が待っていて、伊丹が居所をかえたことを教えた。そして五月五日、戸部は高飛寸前の伊丹と乱闘の末、冴子が一億円預けてある預り証を抜きとり、バッグを手にした途端、一足遅れてやってきた峯子と、文なしになった伊丹から寝返りを打った殺し屋に、背後から拳銃をつきつけられたのだ。戸部と冴子は万事休した。

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作品データ

製作年 1961年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 94
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スタッフ

監督 岡本喜八
製作 永島一朗椎野英之
原作 中村真一郎
脚色 池田一朗小川英
撮影 黒田徳三
音楽 佐藤勝
美術 小野友滋
録音 長岡憲治
スチール 中山章
照明 今泉千仭

キャスト

戸部修 三橋達也
日下冴子 団令子
加村和子 池内淳子
加村三郎 小串丈夫
伊丹貫三郎 田崎潤
伊丹貫峯子 中北千枝子
工藤 林幹
笹井 中原成男
金岡 谷晃
明美 富永美沙子
野田 砂塚秀夫
宮本 天津敏
宮部昭夫
公卿 城所英夫
ポパイ 佐藤慶
観音 上田忠好
安川とき 日高ゆりえ
桂木まさ子 水の也清美
中年の男 若宮忠三郎
エヴァ ピーチェス・ブラウン
東光住宅社員 伊藤正博
東光住宅受付嬢 野上優子
小鳥屋女店員 森槙子
ハットリ洋装店主人 白木茂
秀麗 佐野和子
中華ソバ屋出前 倉橋仙吉
パールホテル受付嬢 千草恵子
駅員 佐藤乙四郎
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