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第二回小川未明文学奨励賞を受けた宮口しづゑの同名小説を「妻として女として」のコンビ、井手俊郎松山善三が脚色、「大坂城物語」の稲垣浩が監督した児童映画。撮影は「紅の海」の山田一夫

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ゲンとイズミの兄妹は木曽の深い山の中にある、セイカン寺というお寺の子供だ。オッチャンはこの寺の和尚。母親は二人が小さい時に死んでしまった。釣り鐘堂の鐘が転がり落ちた日、村の偉い人たちはオッチャンに嫁をもらうことに決めた。中津町から嫁になってくる人が、男の子は嫌いなためゲンはあららぎ村の雑貨屋の子供に貰われることになった。あららぎ村のクオン寺の和尚さんは、新しい学生服、靴、ランドセルをゲンに餞別として送った。ゲンは、大事な宝の箱からお不動さまのメンチだけをとり、残りの転がし玉などを全部妹のイズミに残して行った。ゲンは毎朝六時におきて床をふいたり学校から帰ると店の番をした。一人ぼっちのゲンは、淋しいのでまえよりもっといたずらっ子になり、おかねさんに叱られた。ゲンは叱られて悲しくなると、クオン寺に行ってお不動さまと話した。お不動さまはメンチのお不動さまと同じ顔だった。ゲンが悲しい時、淋しい時、お不動さまは「弱虫!」とゲンを励ますのであった。だが、おかねさんはゲンがあんまりいたずらするのでセイカン寺に帰すことにした。ゲンがセイカン寺に帰ってくるとイズミは大喜びだった。けれども、ゲンは新しいお母さんにどうしてもなつかなかった。ある日、お母さんがゲンの大事なお不動さまのメンチを捨ててしまった時、ゲンの怒りが爆発「おだいこく!」とどなってしまった。お母さんは怒って中津町に帰ってしまった。ゲンとイズミはお母さんに帰ってもらうため中津町に二人ででかけた。おなかが空いても、夜になっても二人は泣きながら中津町の方へ歩いていった。バスの運転手安夫が二人をみつけてセイカン寺に連れ帰った。数日してクオン寺の和尚さんから、お母さんが帰ってくると伝えてきた。だが、ゲンはクオン寺の小僧さんにならなければならなかった。和尚さまと並んだゲンは後をふり返りふり返り小さくなっていった。イズミは、にいちゃんに聞えるようにと、泣きながら、鐘つき堂の鐘を、一生懸命つくのであった。

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作品データ

製作年 1961年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 102
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スタッフ

監督 稲垣浩
製作 稲垣浩
原作 宮口しづゑ
脚色 井手俊郎松山善三
撮影 山田一夫
特技監督 円谷英二
音楽 団伊玖磨
美術 竹中和雄
録音 西川善男
スチル 吉崎松雄
照明 小島正七

キャスト

オッチャン 千秋実
ゲン 小柳徹
イズミ 坂部尚子
おその 乙羽信子
クオン寺の和尚 笠智衆
大妻かね 高橋とよ
焼酎屋のおばさん 千石規子
光子 浜美枝
原竹夫 夏木陽介
すずめ屋のおばさん 東郷晴子
きりさ 菅井きん
安井 横山運平
小林 小杉義男
藤山 田武謙三
藤山の母 村田嘉久子
佐々木 稲葉義男
信一 土屋嘉男
徳平 谷晃
峠の茶屋のばあさん 飯田蝶子
音爺 左卜全
マサシ 奥村弘二
ハルキ 寺田耕司
不動明王 三船敏郎
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