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曽野綾子の「わが恋の墓標」を、「夕陽に赤い俺の顔」のコンビ寺山修司篠田正浩が脚色し、篠田正浩が監督した恋愛映画。撮影も「夕陽に赤い俺の顔」の小杉正雄

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石橋潔はドイツ語を教えていた有閑夫人の宇佐美夫人との関係を清算し、自力で生活しようと、地方新聞である横浜タイムス社に入社した。ある日、社の先輩津田に喫茶店“朱印船”に連れていかれた。ウェイトレスの千江の清潔なたたずまいに強くひかれた。潔は足繁く“朱印船”に通うようになった。千江目当てに通ってくる客には、木村というブルジョア青年もいた。ある雨の朝、潔は街で千江に会った。二人の間は急速に深まっていった。潔は千江と結婚したいと、先輩の津田に相談した。千江から電話があった。競輪場のスタンドから父が落ちて入院したというのだ。翌日、潔は宇佐美夫人の許を訪れた。金を借りるためだ。夫人はしぶしぶ一万円の小切手を手渡した。潔は急に大阪に出張することになり、千江にも会えず出発した。その留守中に、千江は木村と結婚してしまった。が、この結婚には木村の父親が反対しており、千江の入籍も許されなかった。ある日、買物に出た千江は、自動車にはねられた。それから二カ月たった。初めて千江の輪禍を聞いた潔は、病院に駈けつけた。千江ははねられた時のショックで記憶を失っていた。千江は木村から離縁された。半月後、潔は千江を退院させて自分の下宿へ連れ帰った。潔は千江の記憶が恢復しなくても結婚しようと考えたが、千江は申し入れをきかなかった。潔が出張中干江は自殺を企て海にとびこんだ。未遂に終った。翌朝、千江は潔の名を呼んでいた。失われていた記憶がよみがえったのだ。彼女が一番行きたがっていたところは、彼女が身も心も潔にささげた、港が見える丘にある誰もいない外国人邸宅。庭に転がっている古ぼけた芝刈機だけが妙に印象的なところだった。二人は抱き合った。

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作品データ

原題 Epitaph of My Love
製作年 1961年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 91
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スタッフ

監督 篠田正浩
製作 六車進
原作 曽野綾子
脚色 寺山修司篠田正浩
撮影 小杉正雄
音楽 山本直純
美術 熊谷正雄
編集 浦岡敬一
録音 小尾幸魚
スチール 長谷川宗平
照明 泉川栄男

キャスト

石橋潔 川津祐介
東千江 岩下志麻
宇佐美夫人 月丘夢路
木村泰一 渡辺文雄
宮本映祐 穂積隆信
東力衛 三井弘次
津田進二 佐藤慶
宇佐美英一 北龍二
木村良善 山村聡
夏木鮎子 柴田葉子
野田さぎり 富永ユキ
矢崎葉子 平山芙美子
中西信 浜村純
ハイヤーの運転手 井上正彦
小型トラックの運転手 川金正直
刑事A 土紀洋児
中央病院の看護婦 斎藤知子
市民病院の看護婦 伊久美愛子
ある病院の看護婦 千村洋子
ある病院の事務員 光村譲
「フロリスト」の女給 佐々木恒子
「フロリスト」のバーテン 長谷部朋香
横浜タイムスの新聞記者 末永功
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