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川口松太郎の原作を、「ああ女難」の斎藤良輔が脚色し、「銀座っ子物語」の井上梅次が監督したメロドラマ。撮影も同じく「銀座っ子物語」の中川芳久

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小峰登子は、株屋の父の死後多くの借金と弟の学資のため、新劇女優を止めて赤坂でギター芸者になり、成功した。芸者仲間からは白い眼で見られたが、その頭の良さと度胸を建設会社の社長橋田に買われた。赤坂に作ったナイトクラブのマダムを探していた橋田が、登子に白羽の矢を立てたのだ。橋田に抱かれながら、登子は作曲家阿久津健を思い出していた。女優をやめようと決心した晩、ふと知り合い、健が仕事場にしていた幼稚園で彼のピアノを聞いたのだ。健はその後渡仏していた。クラブ「ゴールデン・ダイス」は、登子の和服姿と唄が売りもので繁昌した。パリの音楽コンクール入賞を土産に、彼が帰国し、登子を訪ねた。その夜、二人は思い出の幼稚園を訪ね、抱擁した。登子の弟の正男が山で遭難したという知らせが入った。夜行列車に乗りこんだ登子は健を見出した。地方公演を捨てて駈けつけたのだ。正男は奇蹟的に助かった。二人を決定的に結びつけたこの事件は、健の音楽的生命に危機をもたらした。ライバル中井の新曲が大好評を博したのだ。皆が、健の才能を殺す登子との恋愛に反対だった。登子は悩み、健と別れる決心をした。幼稚園に健を呼び出した。「私と音楽をはかりにかけて、どちらを全部捨ててくれる」健はピアノに向った。彼の脳裏にダイナミックな交響楽がひびき渡った。健は去った。橋田は登子を「ゴールデン・ダイス」に運んだ。「君の生きる所はここしかないさ」登子は化粧をしなおし、ホールの喧騒の中に進み出ていった。

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作品データ

原題 Nocturne of a Woman
製作年 1961年
製作国 日本
配給 大映
上映時間 101
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スタッフ

監督 井上梅次
製作 永田雅一
原作 川口松太郎
脚色 斎藤良輔
企画 原田光夫
撮影 中川芳久
音楽 鏑木創
美術 下河原友雄
録音 西井憲一
スチル 椎名勇
照明 渡辺長治

キャスト

小峰登子 山本富士子
阿久津健 川口浩
橋田五郎 森雅之
ゆかり 叶順子
昌山光明 上原謙
阿久津英策 清水将夫
中井 田宮二郎
島村 多々良純
小峰正男 川畑愛光
芸者君代 村田知栄子
芸者君太郎 岸正子
ホステス早苗 山内敬子
ホステス順子 水木麗子
ホステスA 市田ひろみ
ホステスB 目黒幸子
客篠原 大山健二
客西田 隅田一男
常任指揮者石井 夏木章
楽団マネージャー八代 丸山修
クラブマネージャー野口 谷謙一
クラブ経理小林 宮島健一
早苗の恋人坂田 吉葉司郎
帯新の主人 春本富士夫
演出家後藤 花布辰男
現場主任松本 小原利之
山小屋の爺さん 高河侃二
捜索隊員 水村晃
山の案内人 浜口喜博
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