映画-Movie Walker > 作品を探す > 愛の亡霊

若い男と恋仲になった人力車夫の女房は、男と共謀して夫を殺すが、夫は、幽霊となって二人を悩ます。中村糸子の原作『車屋儀三郎事件』を日仏合作で映画化したもので、一九七八年カンヌ映画祭、監督賞受賞作品。脚本、監督は「愛のコリーダ」の大島渚、撮影は「赤穂城断絶」の宮島義勇がそれぞれ担当。

3/5
総評価数 5
レビュー 0
投票 5
投票する

星の内訳はレビューと
投票の合計数です

レビューを見る

星5つ 100% (1)
星4つ 25% (1)
星3つ 25% (2)
星2つ 0% (1)
星1つ 25% (0)

映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。

一八九五(明治二十八)年、北関東のある村に人力車夫の儀三郎と妻のせきが住んでいた。二人には奉公に出している娘のおしんと乳呑児の伊七という二人の子供がいる。せきは四十を過ぎているのに、三十そこそこにしか見えない。そのせきのところに、儀三郎の留守を狙って兵隊帰りの豊次が足繁く顔を見せるようになった。ある日、伊七に乳をふくませ、まどろんでいるせきの上に豊次が覆いかぶさった。初めは抵抗したせきも、豊次の強引さに敗けてしまう。それから二人は情事を重ね、せきは豊次が自分より二十六歳も若いということを忘れて、愛を受け入れた。せきを自分のものにしたい豊次は、そのあかしとして彼女に陰毛を剃らせると、夫のもとに戻れなくなったせきに、「殺しちゃうんだよ」と言うのであった。その晩、焼酎を飲まされて酔いつぶれている儀三郎の首を、二人は麻縄で締め、死体を雑木林の奥にある古井戸に投げこんだ。せきは村人に尋ねられると「儀三郎さんは東京で仕事をしている」と答えた。その後、豊次に妙な習慣がついた。雑木林で集めた落葉を持ち帰らずに、古井戸に投げすてるのである。それから三年の月日が流れ、お盆が近づくと、姿を見せない儀三郎のことが話題になった。儀三郎の夢を見たという村人の話や、お父さんの夢ばかり見るという帰郷していた娘の話におびえるせきは、やがて、自分でも、酒を飲んでいる儀三郎の亡霊を見るのであった。村人の噂に駐在の巡査も捜査に乗りだした。古井戸のあたりをうろつく若旦郡を見かけた豊次は事件の発覚を恐れて殺し、不安になった二人は、儀三郎の死体をどこかに移そうと、古井戸の底に下りて泥さらいを始めるが、その時、松葉がせきの目に刺さりせきは目が見えなくなる。豊次はそんなせきが哀れでならず、死ぬまで離れまいと決心する。やがて儀三郎殺害容疑で逮捕された二人は、裏山の大木の技につるされ、容赦ない拷問に、豊次は苦痛にこらえきれず、「俺が殺した……」せきも「おらが殺しただ……」と叫ぶ。古井戸から引き揚げられた儀三郎の死体は白骨化していたが、首には麻縄が巻きついたままだった。

見たい映画に
登録した人
4

作品データ

原題 L'Empire de la passion
製作年 1978年
製作国 日本 フランス
配給 東宝東和
上映時間 106
twitterでつぶやく
facebookでシェアする

スタッフ

監督 大島渚
製作 アナトール・ドーマン若槻繁
原作 中村糸子
脚本 大島渚
脚色 大島渚
台詞 大島渚
撮影 宮島義勇
音楽 武満徹
美術 戸田重昌
編集 浦岡敬一
録音 安田哲男
スチル 正田雄三
照明 岡本健一
製作協力 若松孝二
合作調整 フランス映画社

キャスト

塚田儀三郎 田村高廣
塚田せき 吉行和子
塚田しん 長谷川真砂美
塚田伊七(二歳) 木村竜也
塚田伊七(五歳) 藤原明良
田中豊次 藤竜也
田中伝三 杉浦孝昭
西の家のお内儀 小山明子
西の家の若旦那 河原崎建三
西の家の花嫁 伊佐山ひろ子
西の家の婚礼の客 佐藤慶
西の家の手伝いの女房(一) 松井加容子
西の家の手伝いの女房(二) 道井恵美子
西の家の手伝いの女房(三) 新屋英子
ツン東 殿山泰司
おだめ 佐々木すみ江
おもよ 小林加奈枝
山の店の親父 北村英三
倉造 山本麟一
定一の女房 三星東美
村人 伊波一夫
堀田重五郎 川谷拓三
語り 佐々木すみ江
最近チェックした映画館・映画
おすすめ特集

おすすめ情報

見て良かったランキング
世界から希望が消えたなら。
世界から希望が消えたなら。

赤羽博監督がメガホンを取り竹内久顕が映画初主演する余命宣告を受けたある男の物語

ジョーカー
ジョーカー

孤独な男が巨大な悪へと変貌していく悲劇の物語をホアキン・フェニックス主演で描く

イエスタデイ
イエスタデイ

『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督がザ・ビートルズの楽曲で綴る物語

Facebook&Twitter
MovieWalker_Facebook MovieWalker_twitter

映画-Movie Walker > 作品を探す > 愛の亡霊