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投稿レビュー(4件)どですかでんは星3つ

(投稿日:2018年8月29日)

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黒澤明初のカラー作品。戦後のスラム街のような街で起こる様々な人間の日常。貧しいので全体的に汚く、基本的に男はカッコつけようとしてダサいし女は強く逞しい。何人かは平均的な感覚。いつのどんな時代でも根本的に人間は何にも変わらないと改めて。 »ガイドライン違反報告

投稿:Movie Walkerユーザー

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自分自身を諦観を持った眼差しで見つめている (投稿日:2009年5月23日)

 「どですかでん」は「赤ひげ」から5年間のブランクを経て撮られた黒澤明監督初のカラー映画です。また「赤ひげ」や「椿三十郎」と同じ原作者の山本周五郎の「季節のない街」を映画化したものです。長年に渡って黒澤作品を鑑賞してきた者としては、それまでの作品群とは、一線を画す全く異質の作品に驚きを禁じえませんでした。過去のモノクロ映画作品では画面に重厚壮大な映像を作っていたのに対し、この作品で初めてカラーを使いメルヘンのようなタッチで描いています。それはまるで、中島哲也監督の「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」、「パコと魔法の絵本」の世界です。

 今までの黒澤作品は、若々しく武道に秀でた「姿三四郎」、人間が到達しうる最高点“仁”を具現化してみせた「七人の侍」の勘兵衛、清濁併せ飲む器量を持って、敵を一気に斬り倒す無敵のヒーロー「用心棒」、「椿三十郎」の三十郎、味方にとってはこのうえもなく頼もしく悪党どもにとっては鬼より怖い豪快な「赤ひげ」…強烈な個性を持った特定の主人公が画面の主軸だったのに対して、「どですかでん」では神がかりのような主人公が采配を揮って人々を導くことはなく、色々な人々が織りなす人間群像劇になっているのです。黒澤明監督は人生の負け組といえる登場人物たち全ての人々を愛情と優しさと、そして若干の諦観を持った眼差しで見つめているのです。

 超現実的な貧民窟の住民たちは自分たちが負け組であることを認め、それぞれの人々が喜びや悲しみを胸に秘めて、自分たちなりの人生を謳歌しています。「どですかでん」はそんな人間群像劇なのですが、一人の主人公がいることに気付きます。それは頭師佳孝扮する知的障害者の六ちゃんであり、彼だけにしか見えない幻の電車を貧民窟の産業廃棄物だらけの広場で運転する場面に注目させられるのです。六ちゃんの姿は黒澤明監督自身なのでしょう。無類の映画好きの黒澤明監督が「暴走機関車」や「トラ・トラ・トラ!」で、企業の商業主義によって更迭され、その蹉跌を体験することによって、自分自身を諦観を持った眼差しで見つめているのです。“電車”も“映画”も企業の商業主義という見えないレールの上を走らなければならないのではないでしょうか。 »ガイドライン違反報告

投稿:晴耕雨読

評価:4
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原色カラーの黒澤映画 (投稿日:2008年4月26日)

黒澤映画の中では異色作で、一般的な評価は高くないですが、私個人的には黒澤映画全作品中(もちろん全作品、見てます。)好みで言えば、1,2を争うほど好きです。
黒澤映画によく感じられる”力(りき)み”も肩ひじ張ったところもなく、可愛らしくて、愛しい映画です。
カラー映画が主流になってきても、モノクロ映画にこだわっていた黒澤監督の初のカラー映画ですが、思いっきり原色を基調にしていて、その色との戯れ方が微笑ましいです。
伴淳三郎を始めとした名優たちのアンサンブルも楽しいです。
それと何より好きなのが武満徹の可愛らしくて、美しい音楽!
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投稿:ネット紋次郎

評価:4
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2人が他の人に読んでほしいレビューだと思いました。

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2020/9/21更新
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