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「兵隊やくざ」以来五年ぶりに顔を合わせた増村保造勝新太郎がやくざの世界を背景に、異父兄妹の愛情を描いた作品。脚本は「女体(1969)」の池田一朗、監督は「でんきくらげ」増村保造。撮影は同作の小林節雄が担当。

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石川組のやくざ、立松実には美しい異父兄妹、あかねがいた。彼にとって、あかねは妹というより、恋人だった。その狂おしいまでの奉仕ぶりは、他人を二人の間から遠ざけ、実の情婦可奈江でさえも、入りこむ余地のないほどだ。だが、あかねは孤独だった。そんな彼女に新任の教師、貝塚は興味をもった。あかねは肉親を越えた兄の異常なまでの想いを断ち切るために、自ら貝塚に身を任せてしまった。その頃、実は新興勢力の東風会幹部、外山の暗殺を命じられていたが、あかねの一件を知って猛り狂い、東風会のチンピラと一騒動をひき起し、刑務所行きとなった。それを知った実父の泰助が、養子の祐二を伴って一緒に暮そうとあかねにもちかけた。あかねは、一度は断わったものの、次第に、祐二に心をひかれていった。やがて、泰助が莫大な遺産を残して死んだ。妻の里枝は冷たい女で、あかねと裕二の仲を決して認めなかった。弟分の進からこの話を聞いた実は、ふたたびあかねへの異常な想いにかられた。保釈で出てきて、実はまず、義母里枝から大枚一千万を脅し取り、裕二にあかねと別れるようすごんだ。そんな実にあかねはその異常さをさとすのだった。実は、うらめしく思いながらも、あかねから身をひいた。すべてを失った実には、外山を殺すことしか残されていなかった。実は弾丸の尽きるまで射ちまくった。しかし、実も乾分たちのすさまじい連射を浴びた。うすれゆく意識の中で、実はあかねの名をつぶやいていた。

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作品データ

製作年 1970年
製作国 日本
配給 ダイニチ映配
上映時間 92
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スタッフ

監督 増村保造
脚本 池田一朗
企画 藤井浩明林万夫
撮影 小林節雄
音楽 林光
美術 矢野友久
編集 中静達治
録音 須田武雄
スチル 薫森良民
照明 渡辺長治

キャスト

立松実 勝新太郎
立松あかね 大谷直子
犬丸裕二 田村正和
犬丸泰助 加藤嘉
犬丸里枝 荒木道子
貝塚茂太郎 川津祐介
本田進 青山良彦
可奈江 太地喜和子
木山 早川雄三
石川 内田朝雄
宮沢 中条静夫
外山 橋本力
久井 平泉征
森川 中田勉
木山の客 伊東光一
朱実 米山ゆかり
トルコ風呂の客 武江義雄
トルコ風呂の女 甲斐弘子
バーテン 谷謙一
ホステス 三笠すみれ
警官 河島尚真
刑事 仲村隆
運転手 飛田喜佐夫
飲屋のお女将 花村泰子
飲屋の客 杉森麟
女中 川内悦子
花山組組員A 中原健
花山組組員B 荒木康夫
東風会会員A 松山新一
東風会会員B 九段吾郎
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