TOP > 映画作品を探す > 赤頭巾ちゃん気をつけて

高校生薫クンの一日を通して描いた揺れ動く青春。庄司薫の原作から、脚本は「二人の恋人」の井手俊郎森谷司郎の共同執筆、監督は森谷司郎。撮影は「ブラボー!若大将」の中井朝一が担当。

5/5
総評価数 4
レビュー 0
投票 4
投票する

星の内訳はレビューと
投票の合計数です

レビューを見る

星5つ 100% (3)
星4つ 25% (0)
星3つ 25% (1)
星2つ 0% (0)
星1つ 25% (0)
見たい映画に
登録した人
3

映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。

この日、薫クンはまったくついていなかった。東大入試は中止になり、ホンコン風邪をひき、スキーにけつまずいて足の爪をはがし、愛犬が死んだ。薫クンは幼なじみの由美に電話する。テニスの約束を断わらねばならない。由美は薫クンとおない年の、キュートでちょっとこなまいきな女の子だ。この日も、きのう読んだばかりの「エンペドクレスのサンダル」の話を電話に出るなりまくしたてる。薫クンがすでにその話を知っていることを知った由美は「舌かんで死んじゃいたい」と電話を切った。これでまた二週間は絶交だろう。病院に行くと、兄の幼なじみの女医さんが手当てしてくれた。その豊かな肉体に対する性のうずき。薫の妄想は頂点に達する。そして、その後にくる自己嫌悪、彼は自らを分析する。自分は現代でもっともはやらないタイプのお行儀のいい優等生、だが、彼の柔軟な精神は片側で、周囲のどうでもいい問題からは逃げて、逃げて、逃げまくり、本当に重要な問題にぶつかった時のために力をとっておぐべきだということを理解していた。病院の帰りに教育ママにつかまった。家には友人の小林がたずねてきて、苦悩をさらけだす。薫クンは一人でこの狂気の時代の苦しみを背おわされたような気になってきた。彼は銀座を歩く。立ち並ぶビルや街を行く人々が、彼には今にも自分におそいかかる敵のようにみえてきた。ほんとうに街には狼がいっぱいだ。本屋の前で、突然彼は傷む足を踏まれた。四、五歳のかわいい女の子だった。薫クンは「赤頭巾ちゃん」の童話の本を買いにきたのだというこの子のために、沢山ある「赤頭巾ちゃん」の中から一冊を選び出してやった。その時、彼は自分の使命が解ったような気がした。こんなかわいい子が、自由にのびやかに遊べるような大きな森のような、海のような男になってやろう。彼はその決心を抱いて、由美に会おうと思った。

作品データ

原題 Take Care,Red Riding Hood
製作年 1970年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 89
twitterでつぶやく
facebookでシェアする

スタッフ

製作 金子正且貝山知弘
原作 庄司薫
脚本 森谷司郎井手俊郎
監督 森谷司郎
撮影 中井朝一
音楽 いずみたく
美術 阿久根巖
照明 隠田紀一高島利雄
録音 伴利也
スチール 石月美徳
編集 岩下廣一
題字 和田誠
助監督 津島平吉
主題曲 佐良直美

キャスト

庄司薫 岡田裕介
下条由美 森和代
小林 富川徹夫
女医 森秋子
薫の母 風見章子
薫の次兄 中尾彬
ヨッちゃん 山岸映子
紀久子 四方正美
地下鉄の女 結城美栄子
松岡 広瀬正助
看護婦 松村幸子
本多夫人 宝生あやこ
黒い帽子の夫人 山岡久乃
ヒッピー髭の男 朝比奈尚行
薫の友人A 原將人
薫の友人B 瀬川元秀
スピッツを抱いた夫人 南風洋子
最近チェックした映画館・映画
おすすめ特集

おすすめ情報

2020/7/5更新
映画ニュースランキング
Facebook&Twitter
MOVIE WALKER PRESS_Facebook MOVIE WALKER PRESS_twitter

TOP > 映画作品を探す > 赤頭巾ちゃん気をつけて