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投稿レビュー(3件)人間の証明は星3つ

チャレンジ精神は大いに買える (投稿日:2009年5月23日)

 映画はニューヨークマンハッタンの鳥瞰撮影から始まりますが、当時、全盛期の角川映画の意気込みが感じられるスケールの大きいシーンです。国際的に通用するサスペンス・ミステリー映画の誕生なのですが、ここでも「戦国自衛隊」や「野性の証明」のようにプロデューサー角川春樹氏の影響力が悪影響しています。小説・音楽・映画のコラボレーションを謳い文句にした角川商法によって、不必要なまで長いファッションショーのシーンが音楽と共に何回も登場してくるのです。監督が俊英、佐藤純弥(「新幹線大爆破」や「男たちの大和」)であり、元・日活の名カメラマン、姫田真佐久(「戦争と人間」や「トラ・トラ・トラ!」)等優秀なスタッフを起用しているだけに残念です。ハリウッド映画でも折角の名スタッフを揃えながら、ディノ・デ・ラウレンティスがプロデュースすると暗さばかりが目立った映画になるのと同じような傾向が角川春樹氏にあると思いますが皆様のご意見は如何でしょうか。

 原作者の森村誠一を評して、松本清張の亜流を言われていますが、正しい評価です。森村誠一は青山学院大学の学生時代から文章力を強化するために、松本清張の小説を丸写ししてきたと語っています。本作品もプロットは「砂の器」であり、ダイイングメッセージの“ストウハ”も推理小説では、エラリー・クイーンの「Xの悲劇」の他、エドワード・ホックの「大鴉殺人事件」でも定石のように使用されてきました。死ぬ間際に被害者が必死の努力で意思を伝えようとするものですから、自ずからメッセージは簡潔・単純なものになっており、意味不明な言葉がミステリーをより謎めいたものにする作用があります。映画は角川春樹の人脈・遊び仲間の賜物のような豪華キャストであり、意外な場面で意外な人がカメオ出演もしていますので、そちらの方も楽しんで下さい。

 殺人事件が発生しているのにも関わらず、麹町警察署という所轄だけで事件解決に当るという描写は日本刑事ドラマの悪しき省略演出であり、観客たちは既に「踊る大捜査線・シリーズ」によって、警視庁本庁からキャリア警察官が出向いてきて全権指揮を執ることを知っています。捜査会議で一ノンキャリア警察官の棟居刑事が自分の主観を述べるなんて絶対にありえないことも観客たちは知っています。リアリズムを追求するならば、これからの映画では「踊る大捜査線」を見習って貰いたいと思います。大戦で心に傷を負った登場人物たちを丁寧に描いた演出にも好感が持てる力作です。
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投稿:晴耕雨読

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中国における日本映画第2弾 (投稿日:2006年12月18日)

▼ネタばれ(クリックして読む)

「君よ憤怒・・・」の第2弾は、これと「砂の器」。「砂の器」は、現在活躍中の、チャン・イーモやチェン・カイコーに影響を与えたが、全くこの作品は、なんにも中国の人の口に上らない。しかし、歌は、結構有名で、ジョー山中は、上海でよく年末コンサートやっている。意地悪く観れば、「砂の器」の共通点が多すぎて、どうかなーと思う。闇市のシーンも「仁義なき戦い」にも見え、角川プロデューサーOKするなという感じだ。有名芸能人多数出演で、見せ場をそれぞれ作ってしまったのと小説がそうなのかもしれないが、偶然が多すぎてみんな、この八杉恭子に関連して、松田優作に至っては、最後見逃してしまうという、刑事かよ!ファッション・ショーがやけに多いのも疲れが出る。ジョージ・ケネディは、やる気があるんかと言う感じで演技している。ラストのカーチェイスも取って付けたようで納得がいかん。しかし、唯一良いのは、大野雄二の音楽。出だしのテーマ曲を軽快にアレンジしたり、全編大野ミュージックに浸れる。DVDにサントラ機能を入れておいて欲しかった。画面は、見たくない。 »ガイドライン違反報告

投稿:上海十月

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2020/10/1更新
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