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男に騙された娘が〈呪い釘〉で怨みをはらそうとするサスペンス。脚本は「幻の湖」の橋本忍、監督は「彩り河」の三村晴彦、撮影は「時代屋の女房2」の羽方義昌がそれぞれ担当。

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埼玉県飯能市。赤いヘルメットにジーパン、オートバイを乗りまわすルミ子は、田中製材所で働く20歳の現代っ子。彼女には、田中製材に出入りする野村運送の運転手・岩松という恋人がいる。二人は結婚を約束していて、たまにはモーテルでその仲を確かめあう関係だ。ルミ子には夢があった。日高の高麗の里の見晴らしの素晴らしい高台に家を建て、岩松と一緒に住みたいという夢である。その実現のために二人はコツコツと貯金していた。だが、岩松の評判はあまり良くない。ルミ子のおばあちゃんは、彼に一度会ったことがあるが、あまりいい印象は持たなかったし、お寺の往職にも、女グセが悪いし金に対する執着が強いと言われてしまう。そんな悪評に悩みながらもルミ子は、岩松に土地代の手付金として200万円を渡す。だが、事務所で、その士地の持ち主である後家の西谷克子は、土地を売るわけがないという話を聞きショックを受けるルミ子。そして追い討ちをかけるように、岩松には弘江という女房がいることが分かった。面と向かって岩松を問いつめたが、彼はのらりくらりと要領を得ない。「あん畜生! ぶっ殺してやりたい」と泣くルミ子に、おばあちゃんが、この地に代々伝わっている“呪い釘”を教えてくれた。人気のない丑の刻(午前二時)、白装束にローソクを頭に立てて神社の神木に、わら人形を呪う相手に見たてて五寸釘を打ち込む--。それを10日間続けなければならないのだ。「死ね!」ルミ子の怒りが五寸釘に打ち込まれる。その時、不思議なことに弘江とベッドを共にしていた岩松が、原因不明の痛みでもがき苦しんでいた。岩松は翌日、入院したものの、すぐに退院。〈呪い釘〉の効果はなかったかに思えた。しかし、ある夜、いつものようにルミ子が、呪いの衣装を着て歩いていると、偶然、岩松のトラックが通りがかり、驚いた彼は運転を誤まって事故死してしまった--。岩松の死後、ルミ子は西谷克子から意外なことを聞いた。克子は岩松に土地を売る約束をしており、彼は弘江と別れてルミ子と結婚しようと思っていたのだった。岩松は私を愛してくれていたのだ、愕然とするルミ子。数日後、哀しい想い出だけが残る土地を後に、東京へ向かうルミ子の姿があった。

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作品データ

製作年 1986年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 107
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スタッフ

監督 三村晴彦
プロデューサー 小坂一雄
脚本 橋本忍
企画 杉崎重美橋本信吾
撮影 羽方義昌
音楽 福島新一
美術 森田郷平
編集 鶴田益一
録音 田中進
スチール 金田正
助監督 長尾啓司
照明 宮原敬

キャスト

新井ルミ子 伊藤麻衣子
関口岩松 萩原流行
藤谷社長 佐野浅夫
番頭・沼田 小坂一也
新井隆雄 小倉一郎
河井社長 小松方正
飯田弘江 風祭ゆき
松村 山田辰夫
住職 高田純次
看護婦・弓子 戸川京子
茂美 熊谷真実
お婆ちゃん 北林谷栄
西谷克子 司葉子
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