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盲目の母のために、世界中の映像の収集・再現を試みる科学者の息子と、彼を追う女、その恋人の作家、探偵らの近未来SF的ロードムーヴィー。「ベルリン・天使の詩」のヴィム・ヴェンダース監督13年越しの企画で、製作はジョナサン・タプリンアナトール・ドーマン、ヴェンダースとソルヴェイグ・ドマルタンの原案をオーストラリアのブッカー賞受賞作家ピーター・カーレイとヴェンダースが脚本を共同執筆。撮影はヴェンダース映画の常連、ロビー・ミュラー。音楽はグレアム・レヴェル、U2、トーキング・ヘッズ、ルー・リード、ピーター・ガブリエルらが新曲を提供している。後に280分のディレクターズ・カット版がDVDで発表された。

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1999年冬、製御不能になった核衛星の墜落が予測され、世界中が不安に怯えていた。ヴェニスの友人宅からあてもなく車で出発したクレア(ソルヴェイグ・ドマルタン)は南仏で2人組の銀行強盗と接触事故を起こし、強奪金をパリまで運ぶ仕事を引き受けた。途中、何者かに追われるトレヴァー(ウィリアム・ハート)を拾ってパリで降ろした後、別れた恋人の作家ユージーン(サム・ニール)の許に身を寄せたクレアだったが、何故かトレヴァーのことが気になり彼を追ってベルリンへと向かう。土地の私立探偵ウィンター(リュディガー・フォーグラー)からトレヴァーがお尋ね者であることを聞いたクレアは、ウィンター、ユージーンと共に、リスボン、モスクワ、北京と奇妙な追跡劇を開始する。東京で遂に再会した2人は追っ手を振り切って山村の旅館に辿り着き、失明寸前だったトレヴァーは旅館の主人、森老人(笠智衆)の治療により視力を回復。科学者の父ヘンリー(マックス・フォン・シドー)が発明したカメラを手に、盲目の母エディス(ジャンヌ・モロー)に見せる映像採集のために世界中を旅していること、新発明を狙う各国のエージェントに追われていることを初めてクレアに告白する。愛し合う2人はサンフランシスコに住むサム(トレヴァーの本名)の姉エルザの姿をカメラに収めると、両親の待つオーストラリアへと向かった。セスナで飛行中、核衛星の爆発する閃光が空を走り、砂漠に不時着したが、避難民と共に村に戻ることができた。早速実験が開始されたが、サムは収録したイメージを中継してエディスの脳に映像として再生することに失敗、代ってクレアが媒介となることで実験は成功した。12月31日。鉱石ラジオで世界の無事を確認した避難民と村人は、夜が明けるまで踊り明かした。しかし、その傍らでエディスは連日の実験の疲労から息を引き取り、ヘンリーは今度はカメラを使って夢を映像として再生する実験に取り組み始める。恐怖を抱いた村人たちは村を去り、被験者となったサムとクレアは次第に自身の夢にのめりこみ、精神的破綻を来しはじめる。そんな、クレアを夢の映像の中毒から救い出したのは、彼らを見守りながらユージーンが書き続けていた一篇の小説であった。

作品データ

原題 Until the End of World
製作年 1991年
製作国 日本 フランス アメリカ ドイツ オーストラリア
配給 日本ヘラルド映画
上映時間 158
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2020/9/26更新
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