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自称作曲家の中年ボヘミアンが、浮き沈みの激しい獅子座の運勢にもてあそばれ、不運と幸運の間を駆けめぐる様を描いた心理ドラマ。「緑の光線」のエリック・ロメールの35ミリ長編処女監督作であり、同じ年に製作された「勝手にしやがれ」や「大人は判ってくれない」と並ぶヌーヴェル・ヴァーグの記念碑的作品である。製作はクロード・シャブロル。伯母の遺産でプロダクションを興したシャブロルの逸話が、この作品にヒントを与えたとも言われている。台詞は「いとこ同志」「太陽がいっぱい」なども手掛けたポール・ジェゴフ。撮影は、クルーゾーの「密告(1943)」やコクトーの「オルフェ」などのニコラ・エイエ。主演のジェス・ハーンは、B級映画に数多く出演していたがこれが初主演作。この作品はゴダール、トリュフォーらのヌーヴェル・ヴァーグのスターの陰に隠れ、製作されてから3年後の1962年5月2日にパリ1館でしかロードショー公開されなかったという不遇の道を歩んだが、同年のカイエ・デュ・シネマ誌ではベスト5に選ばれ批評的には決して悪くなかった。

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6月22日…自称作曲家ピエール(ジェス・ハーン)のもとに一通の電報が届く。伯母が死に、その莫大な遺産が彼と従兄に遺されたというのだ。突然の吉報に有頂天になったピエールは、さっそくパリ・マッチ誌で働くジャン・フランソワ(ヴァン・ドード)を呼び出して金を借り、仲間を呼び集めて派手にパーティを楽しむ。7月13日…友人たちの多くはヴァカンスに出かけてしまった。しかし、ピエールはアパルトマンから追い立てられ、小さなホテルに身をおいていた。伯母の遺産は遺言で全額従兄の手に渡ってしまったのだ。ホテル代さえなく、頼みの綱のジャン・フランソワも出張中で何度電話してもつかまらない。7月30日…セーヌ河畔の古本屋で本を売り、パンとアンチョビを買うピエール。やがてホテルも追い出された彼は偶然友人に会い、仕事を紹介されるが、ようやくたどり着いた郊外の家に元締めは留守。金もなく歩いてセーヌ河畔まで戻ったピエールだが、市場で万引きをしようとして、店主にこっぴどく殴られる。そこを助けてくれたのはルンペン(ジャン・ル・プーラン)だった。ピエールは彼について、カフェでパフォーマンスの相手を務めることになる。8月22日…ヴァカンスの季節も終わり、ジャン・フランソワも出張から戻って来た。ピエールの身を案じる彼は友人たちに居場所を尋ねるが誰もが無関心。そんな折、新聞に記事が出た。ピエールの従兄が死に、遺産が彼に転がり込むことなったのだ。それを知ってピエールは有頂天になるが……。

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作品データ

原題 Le Signe du Lion
製作年 1959年
製作国 フランス
配給 シネセゾン
上映時間 0
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キャスト

ピエール・ヴァセルラン ジェス・ハーン
ジャン・フランソワ ヴァン・ドード
ドミニク ミシェル・ジラルドン
ホテルの女主人 ステファーヌ・オードラン
パリ祭のブロンド娘 マーシャ・メリル
ルンペン ジャン・ル・プーラン
パーティの音楽狂 ジャン・リュック・ゴダール
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