キャサリン大帝|MOVIE WALKER PRESS
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キャサリン大帝

1969年公開
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ジョージ・バーナード・ショウの戯曲を、同じく劇作家のヒュー・レナードが脚色、ゴードンーフレミングが監督したコ、スチューム・プレイ。撮影は、「オリバー!」のオスワルド・モリス、音楽はディミトリ・ティオムキンが担当した。なお舞踏会シーンのピーター・オトゥール、ゼロの振付はパディー・ストーン、衣裳はマーガレット・ハウス、セットはジョン・ブライアンとイギリス陣。出演は「黒衣の花嫁」のジャンヌ・モロー、ピーター・オトゥールほか。製作はジュールス・バック。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

十八世紀末の、ロシア宮廷。イギリスの竜騎兵大尉エドスタストン(P・オトゥール)が大使とともに宮廷へやってきた。皇太子のポチョムキン公(Z・モステル)に、まず会ったのだが、乱れきった宮廷内部そのままに、彼も深酒にひたりすぎ正体なきに等しい。やがてキャサリン大帝(J・モロー)への謁見とはなったがなんと彼女は、まだベッドの中。あまりのことにエドスタストンは怒り、一人帰ってしまった。しかしキャサリン大帝は、彼の典雅な物腰が、すっかりお気に召した様子。強引に迎えをやり、彼を宮廷につれもどした。そして再び謁見したのも束の間。こんどは戦争講義をさせられた。一七七五年にアメリカ植民地がイギリス本国から独立するためマサチューセッツの丘に展開された、有名なバンカー・ヒルの戦いがテーマ。しかしながら、おとなしく聞いている大帝ではない。本物そっくりの戦争道具を持ち出して、実戦さながらの戦争ごっこが始まった。気の強さでは一歩もひかない二人ゆえ、意見対立。エドスタストンは、またまた怒って帰ってしまった。だが大帝の方が役者が一枚うえ。再び迎えをやり、こんどは大舞踏会に彼をつれこんだ。やがて宴たけなわの頃、彼は拷問室につれこまれた。ダイヤモンドをちりばめたムチを持って現われた大帝。しかし彼女は、それを使わず、黙々と読書を始めた。大英帝国の二枚目大尉を目の前において、無視すること--これが彼女の拷問法であった。そして、あとは彼女の意のままに--。数時間後、ロシアに来ている大尉の婚約者クレアを呼びつけ、彼を連れて去るようにと命じた。二人を乗せた馬車を見送るキャサリン大帝はつぶやく。“博物館に飾っておきたいようないい男だったわ”--その声は、くやしさとともに、ある種の哀しさをも、おびているようだった。

作品データ

原題
Great Cathering
製作年
1968年
製作国
イギリス
配給
ワーナー・ブラザース

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

5.0
  • Lynkeus

    5
    2013/5/9

    ストーリーを読むと全然面白くなさそうですが、「死刑台のエレベーター」のジャンヌ・モローが「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールを追っかけまくるドタバタ喜劇ですから、とにかく涙流して笑えます。
    面倒くさいオバチャンに追っかけられたピーター・オトゥールが、逃げては捕まり、逃げては捕まり、やっと逃げ切ったと思うと「うわあ!また来た!」
    しかもこれはバーナード・ショウの戯曲ですから、ドタバタでありながら実に意味深で、キャサリン(女帝エカテリーナ)が「イギリス」を、若い大尉が「アメリカの独立」を象徴しているようでもあります。「年増女が囲い込もうとしたって若い男はどうせ逃げるぞ」と、アメリカ独立戦争を男女のドタバタ喜劇になぞらえて揶揄している。
    なお、二人が「バンカー・ヒルの戦い」の話をする場面は、一つの言葉が二つの意味にとれる面白さを使った「アンジャッシュのネタ」を思わせる爆笑コントなので、これから見るかたはご注目ください。

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