星空の用心棒|MOVIE WALKER PRESS
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星空の用心棒

1968年10月5日公開
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マナヘム・ヴェラスコの原案を、フェルナンド・ディ・レオとアウグスト・カミニートが脚色、「恋の渚」の(本名はフロレスターノ・バンチーニ)スタン・バンスが監督した西部劇。撮影は「超人スーパーアルゴ」のフランシスコ・マリン、音楽は「続黄金の七人 レインボー作戦」のアルマンド・トロバヨーリが担当している。出演は「怒りの荒野」のジュリアーノ・ジェンマ、「昼顔」のフランシスコ・ラバル、「情無用のコルト」のコンラード・サルマルティン、ガブリエラ・ジョルジェリ、「続荒野の1ドル銀貨」のニエヴェス・ナヴァロなど。テクニカラー、テクニスコープ。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

テキサス山中の牢から一人の若い囚人が脱獄した。その男テッド(G・ジェンマ)は策略によって無実の罪をさせられ、三十年の強制労働を宣言されていた。テッドは、自分を牢獄に送りこんだチャールスタウンの大地主コッブ、その部下のゴメス、保安官のダグラス、その妻ドリーに復讐する一念で、脱獄したのであった。テッドの脱獄を知らされ動揺したコッブの意向を察したゴメスは、自分の手下たちをさし向けテッドを殺させようとしたが、逆にテッドに片付けられた。ゴメスの家を訪ね、真犯人を聞き出し、抵抗しようとしたゴメスを射殺したテッドは、チャールスタウンに向った。途中、テッドは気のいいイカサマ師とその娘ダルシーを苦境から救い、町まで馬車にのせてもらった。町についたテッドは、コッブが鉄道を利用し、武器の密売をしようとしているのを聞き、その列車を横どりし、隠した。その夜、テッドはダグラスの家に押し入り、ダグラスがテッドの父親を殺したという事実をかたらせ、射殺した。翌朝、コッブは、武器の取りひきをすべく約束のところでメキシコ人をまちあわせたが、到着した列車の中はカラッポである。それがテッドの仕業であることを感知したコッブは、怒るメキシコ人をなだめ、引きあげた。その直後に、テッドがあらわれ、隠した武器を餌に、メキシコ人たちのコッブに対する憎しみを煽りたてようとした。が、この計画は失敗、逆にテッドは殴られ、ダルシーたちに助けられるしまつとなった。手当てをうけ、元気をとりもどしたテッドは、その足で町の判事のもとに行き、コッブの罪状を告げ、また判事の正義感にうったえ、無実を証明しようとした。判事はテッドの告白を裏付けるべく現場に行ったが、証拠をつかむことはできず逆にテッドの有罪を信じてしまった。かくて、翌日、テッドは絞首刑に処せられることになった。が間一髪という時、判事が到着。彼はテッドの無実を証明すると同時にコッブの罪状を暴露した。意外なことにコッブは、拳銃を乱射。その弾にあたってドリーがたおれ判事は傷ついた。息づまるような射合いの後、テッドとコッブの対決の時がきた。が、テッドの銃には一発の弾ものこっていなかった。ゆっくりとコッブが近づいてくる。その時、テッドの右手が宙を切った。うめき声をあげてたおれるコッブの咽喉には、ダグラスがつけていた保安官の星形バッチがささっていた。

作品データ

原題
Days of Vengeance
製作年
1967年
製作国
イタリア
配給
東和

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.3
  • 晴耕雨読

    3
    2009/7/19

     イタリア語の原題の「復讐の長き日々」を無理やりに「星空の用心棒」の邦題に変更したのは、当時人気絶頂のジュリアーノ・ジェンマ主演映画のせいもあるが、夜のシーンが多いので納得も出来ます。作品はアレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」を原案にした痛快西部劇であり、運動神経抜群のジェンマのアクロバット・アクションが魅力的です。イタリア製西部劇での名作、セルジオ・レオーネ監督三部作が終了し、ブームのピークである1967年に制作され、「怒りの荒野」、「南から来た用心棒」と並ぶジェンマの代表作となった作品です。

     しかし、クリント・イーストウッドやリー・ヴァン・クリーフといったアメリカ系俳優に比べて、スペインの名優フランシスコ・ラバル、やコンラッド・サンマルティンといった演技派俳優を脇役に起用しても、イタリア系の泥臭さは払拭出来ていません。スピィーディな展開と残酷シーンを売り物にしてきたイタリア製西部劇ですが、本編では残酷シーンの代わりに法律の遵守がコアになっています。その分、物語の展開がまだろっこしくて、演出力の下手さが目立ってしまいます。

     ジュリアーノ・ジェンマのアクションとお洒落なイタリアン・テイストが魅力であり、映画音楽を担当したアルマンド・トロヴァヨーリの軽快なメロディも映画に花を添えています。勿論、ドーナッツ版レコードのオリジナル・サウンドトラックはマイコレクションの一つです。

    【別府ロキシー劇場】鑑賞
    【NHKハイビジョン】鑑賞

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