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巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督が64年に手掛けた人間ドラマをリバイバル上映。不倫生活におぼれる人妻の日常を微細に描写、ゴダール特有の実験精神あふれる演出にも注目だ。(上映スケジュール)

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シャルロット(マーシャ・メリル)には夫(フィリップ・ルロワ)と一人の子供がいるが、地方巡業劇団の俳優をしている恋人(ベルナール・ノエル)がいる。彼女の興味の対象は週刊誌「エル」や「マダム・エクスプレス」であり、もっと正確に言えば彼女はそれらによって創られ生きている。アパートで恋人は彼女に、返事は明日でいいが、夫と別れて自分と一緒に暮そうともちかけた。彼とアパートを出たシャルロットは、途中で彼の車を降り、タクシーを乗りついで夫をむかえに飛行場に行った。自家用飛行機のパイロットで、パリにいないことの多い夫が私立探偵をつけているらしいことを感づいたからだ。ドイツから来た客レーナールがしきりにアウシュビッツの話をしかけても、シャルロットにはまるで通じない。夜、レーナールをまじえて話しあった。--まず夫は、過去についてアウシュビッツを、シャルロットは現在について人妻である自分を。レーナールは知性について、ある国籍を離れた知識人のことを。そしてシャルロットは自分が夫を愛していることを確かめる。翌朝、恋人が電話で巡業に出る前に会いたいという。このようにシャルロットは、恋人のいる時間と夫のいる時間を、時計の振子のように行き来する。女中と週刊誌の記事についておしゃべりをしてからプールに出かけ「エル」を見て時間をつぶす。恋人に会う前に医者のところへ行くと、妊娠三カ月と告げられた。そして子供が、夫のものか恋人のものか分らないと打ち明ける。恋人と映画館に入り、記録映画の最初を見ただけでホテルに行く。恋人が昨日の返事を求めると彼女は、子供のことを話すが彼は何でもないことだと言って彼女を怒らす。そして二人は、ラシーヌの「ベレニス」の本読みを始める。「ベレニス」は彼らの愛情がどうにもならないことを暗示している。

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作品データ

原題 Une femme mariee
製作年 1964年
製作国 フランス
配給 松竹映配
上映時間 95
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