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農家の納屋にひそんだ殺人犯と、彼が洩らした言葉を勘違いして彼をイエス・キリストの再来だと思いこんだ純心無垢な子どもたちの心を描いたもの。ジョン・ミルズ夫人で主演のヘイリー・ミルズの母親でもある劇作家メアリー・ヘイリー・ベルの小説をもとに、「或る種の愛情」のコンビ、キース・ウォーターハウスウィリス・ホールが共同脚色し、俳優・脚本家で「紳士同盟」のブライアン・フォーブスが初めて演出を担当した。撮影はアーサー・イベットソン、製作はリチャード・アッテンボロー。出演者は「罠にかかったパパとママ」のヘイリー・ミルズ、舞台出身で「激戦ダンケルク」のバーナード・リー、「或る種の愛情」のアラン・ベイツ、「紳士同盟」のリチャード・アッテンボロー、ほかに子役のアラン・バーンズ少年やダイアン・ホルゲートなど。

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イングランド北方の、さびしい農村に三人の子供が住んでいました。キャシー(ヘイリー・ミルズ)は長女ですから、命令する立場で、ナン(ダイアン・ホルゲート)は十五歳、静かな少女です。チャールズは、ズケズケ物を言う六歳の男の子ですが、姉さんたちに子供扱いされるので一生懸命背のびしようとしますが無理です。キャシー、ナン、チャールズ達は、雇い人のエディが嫌いで、いつも仕事の邪魔をしました。ある日、エディが三匹の子猫を川に投げこんだのを見た三人は、それを助け納屋に隠しました。夜、キャシーが納屋へ子猫を見に行くと、体がすくんでしまいました。やつれて、ひげもじゃの男(アラン・ベイツ)を見たからです。「あなたはだれ?」とキャシーは、おずおずたずねました。驚いた男は「なあんだ」と言うかわりに「ジーザス・クライスト」(畜生!)と呟いたのをキャシーは「イエス・キリスト」と勘違いしてしまいました。キャシーは以前救世軍の女士官の言った「イエス・キリストを信じれば、イエス様が子猫を養ってくれます」という言葉を思い出していました。三人の子供は、納屋にいる男がキリストの再来だと信じこみました。チャールズは、自分の子猫をその男に上げました。が、男は殺人犯だったのです。チャールズは猫の黒い皮と骨が残っているのを見つけ、男をキリストと信じなくなりました。しかし、キャシーは信じていました。キャシーは男の隠した拳銃を取って来てやりました。チャールズの誕生日に、その男のことがおばさんに知れました。警官達が来て納屋を囲むと、男は銃を捨てて警官の前へ出て来ました。警官に身体検査をされるとき、男は両腕を左右に広げました。すると、子供達にはその腕が十字架のように見えました。男は警察自動車に乗せられて去りました。後にキャシーだけが残っていると、よちよち歩きの女の子の手をひいた少女が来ました。「あの人、行っちゃったの?」大きい方の少女が聞きました。「ええ、見送れなくておしいことをしたわね。でも、あの人、またいらっしゃるわよ」とキャシーは答えました。

作品データ

原題 Whistle down the Wind
製作年 1961年
製作国 イギリス
配給 日本RKO
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2020/9/21更新
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