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若手の脚本家ウィリアム・ローズのオリジナル・シナリオを「成功の甘き香り」のアレクサンダー・マッケンドリックが渡米前にイギリスで監督したスリラー・コメディ。撮影監督はオットー・ヘラー、音楽はトリストラム・ケリイー。主演は「戦場にかける橋」のアレック・ギネス、「完全なる夫」のセシル・パーカー、「戦争と平和」のハーバート・ロム、「文なし横丁の人々」のダニー・グリーン、新人のピーター・セラーズ、七十七歳の老女優カティ・ジョンソン。

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ロンドンのキングス・クロス駅近くに住むウィルバーフォース夫人(カティ・ジョンソン)は三十年前夫をなくし今は三羽の鸚鵡を友に暮す無邪気でお人好しの老未亡人だが、時々奇想天外な話を警察に持込んでは署員を辟易させていた。彼女は一人暮しの寂しさから二階の部屋を貸すことにしたが早速現れた借り手はマーカス教授(アレック・ギネス)と名乗る男。友人たちとやっている弦楽五重奏団の練習場にしたいと言い、夫人が承知すると翌日その友達--軍人タイプの少佐(セシル・パーカー)、若いハリイ(ピーター・セラーズ)、大男のワン・ラウンド(ダニー・グリーン)、目つきの鋭いルイ(ハーバート・ロム)の四人を連れてやってきた。が、彼らは音楽をやるとは実は大嘘で五人組の泥棒であった。レコードでメヌエットをかけ夫人をごまかし、連日悪事の相談をしていた。何日か後、相談がまとまり五人は白昼現金輸送車を襲い莫大な紙幣を奪った。犯行には彼らの巧妙な策で知らないうちに夫人も一役買わされていた。夫人の家の二階に運び込んだ現金を分け合うと五人は、長居は無用と早々に部屋を引払うことにした。ところが玄関を出るときワン・ラウンドが持っていたチェロのケースが扉にはさまれ無理に抜こうとしたとたん中に詰めた紙幣が夫人の眼前で吹雪のように飛散ってしまった。驚いた一同は紙幣をかき集め逃げようとしたが夫人に見られた以上逃げても無駄だと再び部屋へ引返すことにした。と、そこへ夫人の四人の友達が訪ねてきた。五重奏を聞きながらパーティを開こうというわけだったのだが、その友達の一人がもっていた新聞に例の事件がデカデカと出ていたため夫人は一切を覚った。教授は夫人を巧く言いくるめようとしたが彼女は警察へ自首すると言い張った。そこで五人は彼女を殺そうと決め、少佐が手を下すことになった。しかし夫人を殺すことが出来ない少佐は、チェロケースを持って窓から逃げようとしてルイに殺された。次の番にハリイがあたった頃から仲間割れが生じはじめ、ハリイも大男も、そしてルイさえも次々と消えて行き、後に残った教授も、汽車の信号機にふれあえない最期を遂げた。翌朝夫人は警察に出掛けた。しかし五人の男が姿を消してお金だけが残っているという夫人の言葉に署長はいつもの事と取りあってくれず、夫人は仕方なく我が家に引返すのだった。

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作品データ

原題 The Lady Killers
製作年 1956年
製作国 イギリス
配給 東和
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