スピードを盗む男|MOVIE WALKER PRESS
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スピードを盗む男

1957年3月30日公開
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アルプス山脈のハイ・ウェイに繰展げられた自動車競争に活劇を絡ましたアクション・ドラマ、「潜水戦隊帰投せず」のロビン・エストリッジのオリジナル・シナリオを「ロマンス・ライン」のラルフ・トーマスが監督、同じくアーネスト・スチュワードが撮影監督を担当した。音楽は新鋭ブルース・モンゴメリーが作曲、「リチャード三世」ミューア・マシーソンが演奏指揮をつとめた。主演は「黒い天幕」のアンソニー・スティール、「アレクサンダー大王」のスタンリー・ベイカー、マリナ・ヴラディの姉、「若い恋人たち」のオディール・ヴェルソワを中心に「ロマンス・ライン」のジェームズ・ロバートソン・ジャスティスなど。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

イタリアのある自動車工場に怪漢が侵入、機密書類の金庫がこじあげられた。自動警報で駈けつけた警官隊と激しい拳銃戦。弾丸はタンクを射って工場は大爆発を起し五人の死者が出た。ニュースは全世界に拡がったが、怪漢はオドノヴァン(スタンリー・ベイカー)という英国人だった。彼は自動車レースのティームを持つ英国の富豪イングラムの命令で競争自動車のエンジンの特許を買いに来たのだが、拒絶されるや独断で設計図を盗み出したのである。このニュースにロンドンのイングラムは、オドノヴァンが捕れば自分の名声が危いと、彼を逃亡させるため、現在その身をかくまうフローレンスにいる部下ピータースンと連絡、行動を開始した。折しもフローレンスでは、スイスのロカルノに至る国際オート・レースの直前。イングラムは自分のチームの車にオドノヴァンを同乗させ、スイスで救出しようと図った。そんなことを露知らぬチームのピカ一操縦士ビル(アンソニー・スティール)は優勝を期しながら、一年ぶりに会ったピータースンの秘書フランチェスカ(オディール・ヴェルソワ)と逢瀬を楽しんでいたが、レースの直前イングラムの陰謀によって、見知らぬ男、実はオドノヴァンを同乗者にさせられた。出発の合図に、ピストルを懐にしたオドノヴァンと何も知らぬビルを乗せた22号車は飛出した。一方、フランチェスカは、事の次第を知ったがピータースンに妨げられビルに報せることができないでいたが、やっと彼の目を潜り、ミラノの点検所でビルに危険を報せようと飛行機で先回りした。一方イングラムもスイスに飛び、国境近くでオドノヴァン救出に待機した。フランチェスカがミラノの点検所に着いたとき、22号車も殆ど同時に到着。フランチェスカはビルに叫びかけたが群衆のどよめきで聞えず車は出発した。意外なフランチェスカの出現にビルは不審を感ずると、横腹にいつかピストルが。漸く企みを覚ったビルは、国境を越えるや車を逆にイタリアへ向けて進んだ。湖に沿った断崖を行くうち車は一瞬道をはずれ、絶壁から落ち、その途中で辛うじて止った。そこで二人の死闘。ラジオで急を知ったイングラムは、モーター・ボートで駈けつけ現場の崖下に来ると、突然22号車は湖中へ落ちて来た。オドノヴァンは水に呑まれ、イングラムは車の破片で重傷。奇蹟的に助かったビルと、後を車で追ってきたフランチェスカの耳に、イングラムは、自分の罪を告白して息を引取つた。

作品データ

原題
Checkpoint
製作年
1956年
製作国
イギリス
配給
東和

[c]キネマ旬報社

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