ラストタンゴ・イン・パリ|MOVIE WALKER PRESS
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ラストタンゴ・イン・パリ

1973年6月23日公開,129分
R18+
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イタリアでは公開後四日にして上映禁止処分を受け、各国でも芸術かワイセツかで大きなセンセーショナルを起こした「暗殺の森」のベルナルド・ベルトルッチの問題作。製作は「カンタベリー物語」のアルベルト・グリマルディ、脚本はベルトルッチとフランコ・アルカッリ、撮影はヴィットリオ・ストラーロ、音楽はガトー・バルディエリ、編集はフランコ・アルカッリが各々担当。出演はマーロン・ブランド、マリア・シュナイダー、ジャン・ピエール・レオー、マッシモ・ジロッティ、マリア・ミキ、カトリーヌ・アレグレ、ミニ・パンソン、マリー・エレーヌ・ブレイラ、カトリーヌ・ブレイヤ、ルシェ・マルカン、ジャン・ルック・ビドーなど。2019年3月16日より4Kデジタルリマスター版が公開(配給:コピアポア・フィルム)。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ある冬の朝、パリのアパートの空室で男女が偶然に出会った。中年の男ポール(M・ブランド)と若い娘ジャンヌ(M・シュナイダー)は、お互に興味も持たず室内を点検していたが、間違い電話に刺激された男の強い腕がジャンヌを捕えた。行為が終ったあと、二人は何事もなかったように別れた。ジャンヌにはTVプロデューサーのトム(J・P・レオ)という婚約者があった。いまトムは、彼女を主人公に「少女の肖像」というドキュメントを製作している。ジャンヌはあのアパートでの悪夢にも似た一瞬の暴力が忘れられなかった。彼女は憑かれたように再び部屋を訪れた。彼女がひそかに予想していたように、ポールがいた。彼は提案した。ここにいる間はただの男と女。名も知らず、過去も一際明かさない。ここではセックス以外存在しない、と。ジャンヌはこの異様なアバンチュールに身を投じた。二人は孤島のようなアパートの一室で会い、オスとメスになって肉欲に身を焦がす。ポールは下町で簡易ホテルを経営していた。彼の妻ローザは自殺し、彼にはその理由が分らなかった。彼は、妻と肉体関係を結んでいたホテルの住人マルセル(M・ジロッティ)を訪れ、妻の話を聞いた。妻は自分よりもこの男を愛していたようだ。ポールはただ妻の肉体を恋こがれた。一方ジャンヌは次第に耐えられなくなってきた。ポールとの“隔絶した肉欲の時”とトムとの自然な愛の流れの使い分が困難になってきたのだ。この不思議な契約が消滅する日がきた。彼女は呪縛から解放され、トムをともない新しい生活の場としてこの部屋を見直した。その帰り道、ポールはジャンヌを待ち伏せていた。彼女はポールにはっきり宣告しなければならなかった。昼間のダンスホールは社交ダンス・コンテストが開かれていた。タンゴの曲が流れ、二人は酒に酔いしれた。逃げるジャンヌを、ポールは執拗に追い、彼女の家へ押し入った。恐怖がジャンヌを支配した。彼女は父の遺品の軍用ピストルを握り、ポールに向けて発砲した。やがてポールはベランダに崩れ折れた。「私はあなたを誰か知らない……」ジャンヌはうわ言のようにいい続けていた。

作品データ

原題
Ultimo tango a Parigi
映倫区分
R18+
製作年
1972年
製作国
イタリア=フランス
配給
ユナイト
上映時間
129分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.6
  • seapoint

    4
    2019/4/21

    ベルトルッチの追悼上映なのだがリバイバル的気分。

    大分昔、レンタル店で借りて観たであろう。年齢的に衝撃さと遥か大人の映画と思ったものだ。

    しかし改めて観ても上記感想である。M.シュナイダーのロリータさとM.ブランドの尋常ではない色気の差がより禁断さを醸しだす。
    そしてパリ。ビルアケム橋の荘厳な雰囲気に高級住宅パッシーエリア。実際にあの橋、マジでいい。

    ポールにジャンヌが浴槽で恋話をするシーンが好きだ。最後にその名前を言うところなんて!
    感情の成就の差。ダンスホールからアパルトマンのエスカレーターと螺旋階段の名シーン。ジャンヌは若さゆえ、気持ちが待てなかったな。

    ポールにトムにはない魅力を。ジャンヌの無邪気さから妻の悲しみのエアポケットに。ただ永劫ではなかった。

    「暗殺の森」でもダンスシーンがあったがベルトルッチ、ここに感情の乱れを表現しているのだろうか。
    キャスティング抜群の後にも先にも賛否両論の作品である。

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