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鬼才ゴダールが63年に放った快作を、ニュープリントで上映。いつの時代も起こりうる"戦争"を背景に、カン違い兄弟の運命を奔放なアイデア満載でつづる、寓話的作品だ。

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野原の一軒家に母のクレオパトル(C・リベイロ)、娘のベニュス(G・ガレア)、二人の息子ユリッス(M・マーゼ)、ミケランジュ(A・ジュロス)が住んでいた。或る日、二人のカービン銃兵1(G・ポワロ)、2(J・ブラッサ)がやって来て、王様の召集令状を出す。非識字者で、王様からのたっての願いという言葉をなかなか信じない兄弟だが、戦争で何をしてもよい、世界中の富が手に入ると聞かされたため勇躍参加することにして、出発し、その経過を絵葉書で母と妹に報告する。曰く、いくさが始まるまえ、兵隊は皆こわがること……。イタリアに上陸して死骸の山を築いたこと。ヒラの兵隊と大将さんもイイ男だろうが運命は同じさ! 皆、声も立てずに死ンじまうこと。銃殺刑の執行と絞首刑に立会ったこと。戦争とは自分の血も他人の血もゴボゴボ流れるものと思わなければならないと思ったこと。銃殺とは前に殺した奴の死骸の上に次の奴をうまく重ねて倒すのがコツだということ。ピラミッドを見て歴史を考えたこと。いくさに来てから昨日で三度目の春を迎えたが、いつ平和になるのかサッパリ解んねェこと。三十日間援軍なしで戦ったこと。女をヒンむいて裸にし並らべて射ったこと。エイガを初めて見たこと。戦いは勝利じゃなく、くずと死人の山だということ。絶望的だということ……ETC。そして二人は帰って来る。トランクに絵葉書いっぱい詰め込んで、戦利品の分配を楽しみにして……トランクの中には何があったノカ? オドロキが一杯つまっていた。全部絵葉書なのでアル。--建造物から運輸機関、デパート、芸術作品、自然の驚異、山岳、河川に砂漠と風景、動物に五大州……クレオパトルとベニュスは喜こんだ。しかし、ホンモノはいつになったら手に入るのか? そうだ、国王陛下にお願いしよう。国王陛下万歳!ところが、ナンテコッタ、王様軍は敗北し、戦犯は逮捕され、銃殺されることになったのだ。二人はあっと言う間に殺される。……二人の兄弟は永遠に眠る……。いま彼らは理解したろう。分別して踏みとどまるつもりでも、人間のオツムは《死》をとび越してしまうこと。ならびに、天国は実に《夢》で出来ていることを!

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作品データ

原題 Les Carabiniers
製作年 1963年
製作国 フランス
配給 フランス映画社
上映時間 80
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