イタリア旅行|MOVIE WALKER PRESS
MENU

イタリア旅行

1988年12月9日公開,75分
  • 上映館を探す

結婚生活が危機にあるとある夫婦のイタリア旅行の道中を描く。製作はマリオ・デル・パパとマルチェロ・ダミーコ、監督・脚本はロベルト・ロッセリーニ、共同脚本はヴィタリアーノ・ブランカーティ、音楽はレンツォ・ロッセリーニが担当。出演はイングリッド・バーグマン、ジョージ・サンダースほか。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ナポリの海辺の別荘を相続したアレクサンダー(ジョージ・サンダース)は、経済上の理由からそれを早速に売却することを望み、妻キャサリン(イングリッド・バーグマン)とともにイタリア旅行に出かけるが、二人の結婚生活は危機に陥っていた。別荘を売り払うことしか頭にないアレクサンダーと、感傷からナポリに魅力を感じ始めるキャサリンとの溝はいよいよ深くなり、ついに離婚話が持ち上がる。アレクサンダーはカプリで浮気を試みるがうまくはゆかず、キャサリンとともに今度はボンベイに旅行することにするが、旅行中に彼女の気分が悪くなり、二人は急拠別荘に引き返すことになる。ところが折からの祭りに巻き込まれ道は渋滞、やむなく車を降りて歩き始めるが、二人は群衆に押され別れ別れになってしまう。夫の助けを求めるキャサリン、必死になって駆けつけるアレクサンダー。固く抱き合う二人は、お互いの愛情を改めて感じ合うのだった。

作品データ

原題
VIAGGIO IN ITALIA
製作年
1953年
製作国
イタリア
配給
大映
上映時間
75分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • たっかん

    3
    2016/7/16

    豹柄コートを着たバーグマンが運転するシーンから始まるこの映画、夫婦は新婚以来の2人っきりらしい。
    ロンドンから別荘を売りにナポリに来たらしい。
    妻カテリーヌ(イングリッド・バーグマン)と夫アレックスは、かなり冷めた夫婦で、離婚の話まで出てくる。
    2000年前の石膏死体を二人で見に行った後、車の中で離婚の相談をしている。
    そんな折、大勢の人波で車が進めなくなり、離婚は止めて愛し合うことを誓う二人。

    イングリッド・バーグマンは非常に綺麗なのであるが、小ぶりな作品であった。

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告
  • 晴耕雨読

    5
    2010/3/2

     イタリアンネオリアリスモは、ありのままの現実を描写する映画運動でした。イタリアンネオリアリスモと言うのですから、文字通りイタリア映画なのですが、第二次世界大戦敗戦国の市民の生活の悲惨さを切り取った映画のことを言うのであれば、日本映画の黒澤明監督作品の「素晴らしき日曜日」や「野良犬」もジャパニーズネオリアリスモ(!?)と言って良いでしょう。そのネオリアリスモのロベルト・ロッセリーニ監督の撮り方は気取ったところがなく、ドラマ自体も大きな起伏は感じられませんが、それだけに真実味があって私は好きです。この映画は1953年に製作されましたが、日本国内に公開されたのは1988年だそうで、何と35年間もお蔵入りしていた作品なのです。そして私が鑑賞したのは2010年のBSイレブン放送ですから、半世紀以上の歳月を費やしたことになります。

     バーグマン扮するカテリーナとサンダース扮するアレックスの夫婦は倦怠期に陥っていて、結婚生活にピリオドをうつために別荘売却の名目でイタリア旅行をします。そんな夫婦の気持ちとは裏腹に、無名の詩人が残した言葉、イタリアの神殿の遺産や、古代美術の歴史や名所旧跡の数々が、人間の営みの卑小さを夫婦に教えてくれたのか、クライマックスは映画「ポンペイ最後の日」で有名な西暦79年に起きたベスビオス火山の大噴火によって灰の中に閉じ込められた夫婦の遺体が発掘調査で彼ら夫婦の目の前に現れます。映画製作時点で1874年間もの間、灰の中で抱き合ったままでいた夫婦の遺体を見て妻のカテリーナは気分を悪くしますが、アレックスは神々しいものを感じます。ここは男と女の感情の違いから致し方ないのですが。私たち夫婦の見解も二人と全く同じように別れました。

     カテリーナは嫌悪感を抱いただけでしたが、ポンペイの夫婦の遺体を見てからアレックスは妻・カテリーナに対しての感情に変化が訪れたと私は判断しましたが皆様のご意見は如何でしょう。そしてエンディングは二人の前を塞ぐようにキリスト教の敬虔な祭りの群集が現れ、その行列の移動の中で二人は離れ離れになりますが、これとて大した事件ではありません。しかし、そんな中で二人はお互いを求めて再び結ばれます。「ローマの休日」さながらに、イタリアの遺跡と名所めぐりを行いながらも、生々しい感情の揺らぎを巧みにすくいとるロッセリーニ監督の演出が絶妙です。

    【BSイレブン】鑑賞

    続きを読む + 閉じる -
    違反報告