木靴の樹|MOVIE WALKER PRESS
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木靴の樹

1979年4月28日公開,187分
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ある分益小作農場に暮す4家族に起こるできごとを中心に、土に生きる人々の生に対する素朴な感情を描いたカンヌ映画祭78年グランプリ受賞作品。製作はミラノ映画製作集団。監督・脚本・撮影はエルマンノ・オルミ。音楽はJ・S・バッハ作曲のオルガン曲をフェルナンド・ジェルマーニが演奏。美術はエンリコ・トヴァリエリ、衣裳はフランチェスカ・ズッケリが各々担当。出演はルイジ・オルナーギ、フランチェス力・モリッジ、オマール・ブリニョッリ、カルメロ・シルヴァ、マリオ・ブリニョッリ、エミリオ・ペドローニ、テレーザ・ブレッシャニーニ、カルロ・ロータ、ジュゼッペ・ブリニョッリ、マリア・グラツィア・カローリ、ルチア・ペツォーリ、フランコ・ピレンガ、バティスタ・トレヴァイニなど。2016年3月26日より再公開。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

19世紀末の北イタリア、ベルガモ。農村は貧しく、バティスティ(ルイジ・オルナーギ)一家は、他の数家族と一緒に小作人として住み込んでいたが、この農場の土地、住居、畜舎、道具そして樹木の一本までが地主の所有に属していた。フィナール(バティスタ・トレヴァイニ)はけちで知られており、収穫を小石でごまかしていた。ルンク未亡人(テレーザ・ブレッシャニーニ)は夫に死なれた後、洗たく女をして6人の子どもたちを養っていた。ブレナ一家の娘マッダレーナ(ルチア・ペツォーリ)は美しい娘で、勤めている紡績工場のステファノ青年(フランコ・ピレンガ)と交際していた。バティスティ家に男の子が生まれた。学校から帰ったミネク(オマール・ブリニョッリ)は新しい弟のために、河のほとりに並ぶポプラの樹の一本を伐ってきて一足しかない木靴をつくってやった。マッダレーナとステファノの結婚式が済み、ミラノへ新婚旅行に行った2人は、マッダレーナの伯母が修道院長であるサンタ・カテリナ修道院を訪ねた。そこで捨て子の赤児をひきとることにする。ある朝、ポプラが一本伐られていることが地主の目にとまり犯人追求の手がのびた。ミネクの仕業だとわかり、農場を追われることになったバティスティ一家が荷車をまとめていた。この光景を見る者は誰もいなかった。そして、人々は荷車が去ったあとを見守るのだった。

作品データ

原題
L'albero degli Zoccoli
製作年
1978年
製作国
イタリア
配給
フランス映画社
上映時間
187分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.9
  • Iwata Hiroyasu

    5
    2016/12/27

    これほど映像を愛した映画監督もまれだ
    ドキュメンタリーを超えた自然主義映像
    炎の明かりで手仕事をしながら語り合う
    農民家族の顔に揺らぐ光と影が・・・
    日本人でさえも郷愁にいざなわれる。

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  • たっかん

    3
    2016/3/6

    公開当時から(淀川さんたちが)「名作」とおっしゃっていた記憶が残っており、「そのうち観なければ…」が今頃になってしまった。

    確かに、実際の農民を使い、一般的に俳優と呼ばれる人達を使っていないので、リアルな農村風景が描かれていると思う。

    冒頭には、農村では当たり前なのだろうが、鳥の首切り、豚の腹切りなどの場面があり、リアルさを増しているが、淡々と描かれる農村ドラマが3時間というのは、自分には長い。

    ミネクという男の子が可愛かったり、マッダレーナという新婦が美人だったりする上手い起用などは見られる。

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  • †Jack

    3
    2007/3/23

    タイトルに惹かれて観た作品。
    静かな田舎の淡々とした日常を描いたもので、小さな歓びを大切にする処や、素朴で正直な人物描写が中々新鮮でした。
    確か、出演者は素人俳優を使っている様で、派手さは無いけど親近感を覚える仕上がりになっているかと。
    普段、スクリーンの向こう側の役者は手の届かない存在であるのに対し、非常に距離感が狭まった人間的な感がありました。
    「NHKアーカイブス」ファン必見の一作かと。
    それと同じ匂いを感じる懐かしさも有りです☆

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