サスペリア(1977)|MOVIE WALKER PRESS
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サスペリア(1977)

1977年6月25日公開,99分
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アメリカよりやって来たバレリーナの身に起こる数々の恐怖の出来事をサーカム・サウンド(立体音響方式)で描くホラー映画。製作はクラウディオ・アルジェント、監督・脚本は「4匹の蝿」のダリオ・アルジェント、撮影はルチアーノ・トヴォリ、音楽はゴブリンが各々担当。出演はジェシカ・ハーパー、ステファニア・カッシーニ、アリダ・ヴァリ、ジョーン・ベネット、ウド・キア、フラビオ・ブッチなど。2019年初夏、4Kレストア版が公開。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

異様に静まりかえる空港、今ニューヨークよりバレリーナ志望のスージー(ジェシカ・ハーパー)が着く。激しい雷雨の中、タクシーでバレー学校にむかう彼女。不気味な街並みが窓の外を流れていった。ようやく、学校に着くが、「アイリス……扉のむこうに……」と、叫んで木立ちの中に消えていく女性。スージーは、赤い壁の学校の扉をたたくが応答はなかった。翌朝、改めて学校を訪れた彼女は、華やかさの中で副校長のブランク夫人(ジョーン・ベネット)とタナー女史(アリダ・ヴァリ)に紹介される。そして、タナーから校長は旅行中であり、又、盲目のピアニストのダニエル(フラビオ・ブッチ)も紹介された。ハード・レッスンが始まった。学校に対する不安や、つかれが重なって、スージーは吐き気とめまいと共に倒れる。気がつくと寄宿舎のベットの中。医者とブランクに見守られ、薬と食事を与えられたスージーは、学生のサラ(ステファニア・カッシーニ)から謎めいた話を聞かされた。スージーが嵐の夜見た女性は何者かに殺され、以前から何人もが行方不明になっており、消灯後、教師達がどこかに集まっているというのだ。数日後、天井からウジ虫が落ちる大騒ぎがおこり、生徒達の部屋は使いものにならなくなった。原因は天井裏のくさった食物だ。全員はその夜、講堂でカーテンをつって寝る事となった。と、異様なうめきが……校長だった。でも彼女は旅行中では--。翌日、ダニエルが自分の盲導犬に殺される。なぜ--?。疑惑の渦の中、サラは夜、教師達をつけていって殺された。スージーは、ある日、サラの友人の精神分析学者(ウド・キア)をたずねると、彼は何百年も生き続ける魔女の話を始めた。サラが見えないのを不審に思いタナーに聞くと、サラは退学したという。何かある。スージーは、夜学校の奥深くへ出かけていった。サラが話していた何かを求めて--。やがて、たどりついた部屋には、アイリスの花の壁紙が……。押すと隠し廊下の突き当たりの部屋に、ブランクにタナーと学校の首脳陣が集まっていた。逃げるスージー、追う彼ら。さらに奥に部屋があった。そしてベッドには、魔女がいる。魔術でスージーを襲う魔女。激闘の末、スージーのナイフが魔女の心臓をさす。外はすさまじい嵐であった。荒れ狂う学校から逃げ出したスージー。顔に笑みが浮んだ。

作品データ

原題
Suspiria
製作年
1977年
製作国
イタリア
配給
東宝東和
上映時間
99分

[c]キネマ旬報社

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映画レビュー

3.9
  • キネマ白道

    5
    2013/5/27

    という公開当時のキャッチコピーが懐かしいですね。

    バレースクールに隠された秘密とは?

    謎解きのおもしろさもあるし

    単なるスプラッターでないところがよろしい、

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  • 晴耕雨読

    2
    2009/5/22

     イタリアン・ホラー映画と言えばダリオ・アルジェント監督の名前が真っ先に浮かぶ。バレリーナを夢見て、ドイツの全寮制の名門バレエ学校に入学したヒロインのスージー。だが、到着したその夜から、彼女の周囲で奇怪な出来事が続発する。まずは映画冒頭で描かれていた空港の待合室から屋外に出た瞬間に突風が彼女を襲うシーンの美しくも恐怖を感じさせるから画面に引き込まれていく。全寮制のクラスメイトたちが次々と惨殺される中にあって、副理事長のマダムブランクや学園の人々の怪しげな雰囲気。やがてスージーは学園に隠された秘密を知ることになる。

     この映画が製作されたのは1977年であり、ロック・オペラ♪が最先端の舞台表現だった時代でもある。そんな時代にあって「サスペリア」はロック♪をストーリーに組み込みながら、ブロードウェイ・ミュージカル♪では想像も出来ない方法でロック的暴力性を表現している。その古風な連続殺人劇というプロットと、ナイフで斬殺される少女や、針金で全身をがんじがらめにされて殺害される生徒などの視覚的な残酷描写が、オペラ的♪な「サスペリア」の音楽♪は暴力的で息つく暇を与えない位に過剰なのだ。次々に襲い掛かるショックシーンは今見ても実に怖く、ガラスやカーテンを巧みに使った恐怖演出、赤を強調した色彩設計、意表をつくカメラワークなども不安感を倍増させる。

     カルトバンド、ゴブリンによる歪んだ旋律♪は観客を混乱の極みに陥れる。この映画の理解不可能な策謀のシナリオに呼応するように、ロックスコアが表す感情の波やエネルギーの振幅はアクションからズレており、登場人物の行動に対して不適切であり、場面のトーンにも不適当。歪んだ旋律♪は常時ノイズとして登場し、誰が誰を何故殺害しているのかという謎解きに専念出来ない程、耳を塞ぎたくなる音楽と極端に残虐な行為に圧倒され翻弄される。この映画の音楽♪は曲を使うタイミングや何かを象徴するために表現しているのではなく、映画が持つ民話的側面とパルプ三文小説的側面を合成させるための嫌悪感を伴う抽象。ストーリーテリングに過剰な音楽♪を説明する象徴性は一切見られません。明確なのは邪悪感だけなのであり、観客は邪悪なエンディングに向かって全力疾走させられる。音楽♪は当時のFM放送で何度も何度も聴かされ、今でも耳に残っている。

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  • koala

    3
    2009/1/25

    画像的には何でもない場面なのに、カメラワークとあの音楽で何かが起きそうな恐ろしい気持ちになる…

    最後ヒロインが笑顔を作るのは少々驚いたが、
    音楽、カメラワークで中だるみをせず最後まで観られた。

    怖いぞ…

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